お役立ちコラム

“塗膜は下地で決まる”プロ直伝・補修材選び完全マニュアル

著者:庄嶋 善則

“塗膜は下地で決まる”プロ直伝・補修材選び完全マニュアル

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

ドライフレックスはオランダの企業「リペアケア・インターナショナル社」開発の「2液性軟質エポキシ樹脂系の充填補修材」です。木部だけでなく、鉄部やモルタルのほか、石材などまで多目的に活用できます。

塗装工事では、下地処理が重要です。プロの職人でもDIYを行う方でも変わりません。木部や可動部分を補修する際、一般的なパテや補修材ではひび割れが再発したりはがれたりするような問題も起きやすいのです。

塗装工事の下地処理で問題箇所を補修する際、ドライフレックスを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。ドライフレックスをはじめて知ったら、特徴の把握からはじめましょう。また、外壁を補修する際、下地処理の工程で失敗しやすいNG例も存在します。

そこで今回のお役立ちコラムではドライフレックスや下地処理の注意点についてくわしくお話しします。

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「下地処理」が塗膜の寿命を左右する理由

「下地処理」が塗膜の寿命を左右する理由

下地処理が甘いと、仕上がりが雑に見えます。すぐにはがれやひび割れが発生する可能性もあるのです。

高性能な塗料を採用しても、下地処理がいい加減だと、塗りムラや凹凸が目立つことになります。塗料本来の性能を引き出すには、下地処理を手を抜かずに完成度を高める努力が求められるのです。

密着不良や塗膜の剥がれは「不適切な下地処理」が原因になることも

塗装工事では塗膜を形成するのが最大の目的です。塗膜は保護膜ですから、下地材の表面で適切に形成されないと機能は発揮されません。

最初の半年や1年は、大きな問題は出ないかもしれません。ただ、2年目から塗膜のはがれや割れのような深刻な施工不良が出る危険性があるのです。不適切な施工ほど、施工不良の可能性は高まります。プロの職人もDIYが得意な方でも変わりません。

不適切な施工の代表例が、いい加減な下地処理です。「結局、塗装を塗るわけだから適当でいい」という判断で施工すると失敗します。不適切な下地処理は、以下のような問題です。

掃除が不十分

施工対象面にはチリやホコリのほか、砂や排気ガスのような油汚れも付着しています。カビやコケや藻のような生物系の汚れも厄介です。塗装でも補修でも、汚れを十分に除去せずに、塗装や補修をしても意味がありません。非常に高い確率で塗料の密着不良によるはがれが発生します。ほかにも、塗膜がふくれる、はがれるなどの原因になるのです。

高圧洗浄の失敗

掃除をする際、塗装専門業者は高圧洗浄を行います。ただ、「水圧が弱い」「洗浄時間が短い」などの問題で、汚れが十分に落ちていない場合もあるのです。逆に水圧を強くすればいいわけでもありません。高圧洗浄機の水圧が強過ぎる、近づきすぎると、下地材が破損するトラブルが発生するのです。

高圧洗浄後、スピード重視で十分な乾燥を行わないまま次の工程に移るのもよくありません。水分が残ったまま塗装をすると、塗膜の密着不良やふくれが発生します。残った水分により、カビが発生する危険性も高まるのです。

ひび割れへの対処不足

ひび割れは大きなものだけではありません。幅0.3ミリ以下のようなヘアークラックと呼ばれるものもあります。建物の安全性や強度に直接的に影響を与えるような構造クラックは、すぐに本格的な補修が必要です。とくに幅が0.3ミリ以上あるようなひび割れは、雨漏りが発生していてもおかしくありません。

ひび割れに対して十分な補修をしていないと、施工不良が発生します。隙間を埋めるためのシーリング材を充填するのですが、不適切な方法や量が少ないと意味がありません。屋内用のものを外壁に使うなどの失敗は施工不良の危険性を高めます。雨水が侵入すれば、建物内部の木部が腐食して深刻な劣化につながるのです。

古い塗膜の浮きや剥がれを十分に除去していない

古い塗膜が残っている場合、新しく塗装するには一旦除去しなければなりません。下地処理として、高圧洗浄や機器を用いて除去します。古い塗膜が残っている状態で塗装をすると施工不良につながるのです。古い塗膜がはがれると、新しく形成した塗膜も一緒にはがれてしまいます。

チョーキング(白亜化)の未処理

塗膜が劣化した外壁や屋根に触れると白い粉が指先に付着することもあります。チョーキング現象というもので、紫外線によって塗膜が劣化すると発生する現象です。

通常、チョーキングは高圧洗浄で十分に除去します。粉が残っていると、新しく塗料を塗っても粉の上に塗装することになるのです。下地材と密着するわけではないため施工不良につながりやすくなります。

藻・カビを十分に処理しない

「塗装すれば隠れる」と考えるのはよくありません。コケや藻やカビの上に塗装すると、塗膜の内部で再発するリスクがあります。塗膜を押し上げる形ではがれかねません。

下塗り塗料の不適切使用

塗装工事では「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程を行います。下塗りではシーラーやプライマーのような下塗り塗料が必須です。使用しないと、中塗りや上塗り塗料が下地材に吸い込まれる現象が発生します。色ムラや密着不良によるはがれが発生しやすくなるのです。

また、下地もモルタルやコンクリートのほか、サイディングなど複数の種類があります。合わせて下塗り塗料を使用しないと効果が得られません。

もろくなっている下地にそのまま塗装

下地材が劣化している状態なら、塗装工事をしてもすぐに塗膜ははがれます。適切な補強材や補修材で強化しなければなりません。サビや塗膜の浮きもしっかり除去しないと、新しい塗膜もはがれます。また、金属とモルタルのように、異なる素材を接合している場所は、適切な下地処理が必要です。

このように外壁の下地処理を適切に行わないと、再塗装をしてもすぐにはがれてしまいます。ちょっとした汚れやひび割れでも油断できません。下塗り塗料や補修材の選定ミスでも、密着不良を招いて塗膜のはがれが発生します。適切な補修材と施工方法を守るのは、職人でも一般の方のDIYでも変わらないのです。

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プロも悩む!下地補修のNG事例

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補修材の選定を間違えるだけでもひび割れは再発します。たとえば木部を補修する場合、柔軟性や強度を備えた補修材が必要です。木材は「呼吸する」と表現されることがあります。

木材は湿気のような水分を、吸収したり放出したりしているのです。湿気を吸い込むと膨張(ぼうちょう)し、乾燥すると吐き出して収縮します。木材は呼吸に応じて動いているために、補修の際にはその点も考えて適切な補修材や補修をしないと失敗するのです。

DIY初心者がよくやりがちな処理ミスとは?

DIY初心者が外壁の補修でよくやるのは下地処理を怠るケースです。ひび割れに対してはシーリング材のような補修材を、奥まで充填しなければなりません。密着力を高めるには、プライマーのような下塗り材の塗布が必要です。

また、奥まで充填するために、プロはVカットという施工方法を行います。ひび割れに対してディスクグラインダーを使ってV字に切削し、補修材が奥まで届くようにするのです。ただ、角度や深さも必要なため、技術力や経験が求められます。DIY初心者にはハードルが高いと言えるでしょう。

ひび割れ箇所の周囲に付着した汚れも除去が必要です。下地処理が甘いと、見た目がよくてもすぐにひび割れが再発してもおかしくありません。

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ドライフレックスで下地補修の完成度は高まる

ドライフレックスで下地補修の完成度は高まる

ドライフレックスという2液性軟質エポキシ樹脂系の充填補修材が注目されています。オランダのリペアケア・インターナショナル社が開発しました。無添加、無溶剤の高弾性タイプです。

得意とするのが動きのある素地部分の補修で、強い接着力とともに追従性があります。弾性力は高耐久、補修の際に発生しやすい液だれや、硬化したあとの肉やせもありません。木部や鉄部のほか、モルタルや石材などまで、幅広い素材を補修します。

使い方もわかりやすい

2液性という点がネックと感じる方もいるかもしれません。メインとなる主剤と硬化剤の2つの材料に分かれており、混ぜて使用するタイプです。計量ミスや撹拌不足があると、硬化不良が発生します。

ドライフレックスは専用工具もあり、目視により軽量や撹拌が完了したことがわかるのです。DIY初心者でも使いやすい補修材と言えるでしょう。

ドライフレックスの失敗例

ドライフレックスを使っても失敗するケースがあります。よくある失敗例は以下の通りです。

  • ブラシで撹拌しない:主剤が毛束に吸い込まれる
  • 厚み不足:薄く伸ばして使えない。厚み不足ではがれや硬化不良が起きる。最低10ミリ✕10ミリの厚みが必要
  • 撹拌が不十分:硬化不良につながる
  • 隙間なく奥まで埋める:隙間があると、湿気や水の侵入で腐朽が再発する
  • 含水率18%以下:湿気が残ると水とエポキシが反応して硬化不良が起きる

ドライフレックスの使い方

ドライフレックスの施工は7工程あります。

  1. 補修箇所の塗料や汚れの除去
  2. 傷みの激しい部分を切除。クラックは最低10ミリ✕10ミリのはつりが必要。はつりとは、削る・切る・壊す・穴を開ける作業のこと
  3. 補修箇所の含水率18%以下をチェック
  4. ドライフレックスを塗布する。20分浸透させて余分はウエスで拭き取る
  5. エアが残らないよう、最初にドライフレックスを薄く塗布する
  6. 必要量のドライフレックスを充填して成形
  7. 硬化したら、やすりがけをして表面を平滑にする

参照:リペアケア・インターナショナル社 ドライフレックス®・使い方

これらの工程通りに施工をすることで、ドライフレックスの長所を最大限に発揮させられるのです。

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“長持ち塗膜”を叶えるならOHANAへ!下地補修・補修材選びもお任せください

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塗装の仕上がりや塗膜の寿命は、補修材や下地処理の良し悪しで大きく差が出ます。プロもDIYも関係なく、掃除不足や乾燥不良、下地の劣化見逃しなど、少しの手抜きが数年後のトラブルにつながることも。

特にひび割れや木部補修には、追従性や柔軟性の高い専用補修材が必須です。最近注目のドライフレックスは、木部やモルタル、金属、石材まで幅広く使え、しっかり撹拌・十分な厚み・含水率管理などポイントを守れば失敗も少ない高性能補修材。

とはいえ、下地処理や補修材選びで不安を感じる方も多いはず。そんな時はおうちのかかりつけ医OHANAにご相談を!

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