お役立ちコラム
福岡市の屋根カバー工法【完全ガイド】塗装・葺き替えとの選び方フローチャート
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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
福岡市にお住まいの皆さま、大切なお住まいの屋根のことで、お悩みではありませんか?
屋根カバー工法による修理を考えているが、屋根塗装でも十分なのか、それとも葺き替えをおこなうべきなのかと、迷われる方は多くいらっしゃいます。
今回のお役立ちコラムでは、屋根の劣化原因や修理方法の選び方などを順序立てて詳しく解説しますので参考にしていただければ幸いです。
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福岡市で注意したい屋根の劣化要因
福岡市の屋根は、一般的な経年劣化に加え、強風・豪雨・潮風(塩害)という3つの外的要因によって、他地域よりも早く劣化が進行する傾向があります。特に、台風や線状降水帯の通過が多い福岡では、短期間で屋根の防水・耐風性能が低下するケースも少なくありません。以下では、それぞれの要因を詳しく解説します。
強風・豪雨の影響
福岡市は、九州北部を通過する台風の常襲地帯であり、毎年のように暴風警報が発令されます。
台風シーズン(7〜10月)には、最大瞬間風速30m/sを超える強風が吹き、以下のような損傷リスクが高まります。
- 屋根材(スレート・瓦・金属)の浮き・ズレ・飛散
- 棟板金や雪止め金具の釘抜け・剥離
- 風による瓦下のルーフィング(防水紙)破れ
- 強風と同時に降る豪雨による雨水の逆流・浸入
これらの現象は、特に「棟(むね)やケラバ(端部)」といった風を直接受けやすい箇所で顕著です。
また、線状降水帯による長時間の豪雨では、屋根材の小さな亀裂やシーリングの隙間からも水が浸入し、野地板(下地)や断熱材を濡らして腐食を進行させることがあります。
さらに、福岡のような多湿環境では、濡れた屋根が乾きにくく、藻やコケが発生して防水性能が低下するという二次的劣化も発生します。
つまり、風・雨・湿度の「複合ダメージ」によって、屋根材の劣化速度が全国平均よりも速くなるのです。
潮風(塩害)の影響
福岡市の沿岸部(西区・東区・博多湾沿い・志賀島周辺など)では、塩害(えんがい)の影響も深刻です。潮風に含まれる塩分は、風とともに屋根や外壁に付着し、次のような化学的劣化を引き起こします。
- 棟板金や釘、雨樋金具などの金属部のサビ進行
- ガルバリウム鋼板の表面酸化膜の損傷
- 塗膜と下地の密着力低下による剥離・浮き
- 塩分が付着した状態での雨水により電食(異種金属間腐食)が発生
福岡市は博多湾に面し、海からの風が市街地まで届くため、内陸部でも軽度の塩害が起こることがあります。特に海岸線から2km以内の地域では、年1〜2回の洗浄や早期メンテナンスが効果的です。
塩分は金属屋根だけでなく、外壁塗膜の劣化促進やサッシ周りの腐食にもつながるため、屋根・外壁を一体で管理することが重要です。
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ステップ①屋根の修理方法を選ぶ(塗装・葺き替え・カバー工法)
福岡市における屋根の修理方法(塗装・葺き替え・カバー工法)について、費用・工期・保証の違いは以下の通りです。費用や工期は工事の規模や天候によっても左右されるため、参考程度にお考えください。
屋根塗装(塗り替え) | 3つの工法の中で最も安価で、一般的に50万円から150万円程度です。
工期は最も短く、5日から10日程度で完了します。 保証は主に業者による施工保証が付与され、期間は5年から10年程度が一般的です。 |
屋根カバー工法(重ね葺き) | 葺き替えより安く塗装より高い中程度の費用で、100万円から250万円程度が目安です。
工期は中程度で、7日から14日程度を要します。 保証は業者による施工保証に加え、新しく使用する屋根材メーカーの長期保証(10年から30年の穴あき保証など)が付くことが多いでしょう。 |
葺き替え工法(全交換) | 既存屋根の撤去・処分費がかかるため最も高額で、150万円から350万円程度が目安です。
工期は最も長く、10日から20日程度かかります。 保証は業者による施工保証と、新しい屋根材メーカーの長期保証が付与されるでしょう。 |
屋根塗装(塗り替え)
屋根塗装は、既存の屋根材を保護し、美観を回復させるためのもっとも手軽な方法です。屋根塗装は、屋根材自体に大きな損傷がなく、雨漏りも発生していない場合に最適と言えます。表面に色褪せやコケ、軽度のひび割れが見られる程度であれば、塗装で十分な効果を発揮するでしょう。
特に福岡市では、塩害対策として防サビ効果の高い下塗り材や、紫外線に強い高耐久塗料を選ぶことが重要です。費用はもっとも安価で工期も短く済みますが、下地の劣化が進んでいる場合は、根本的な解決にはなりません。
屋根カバー工法(重ね葺き)
屋根カバー工法は、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねて設置する方法です。この方法は、雨漏りはしていないものの、屋根材の劣化が進んでいる場合に適しているでしょう。
屋根カバー工法は、古い屋根材を撤去する費用や手間がかからないため、葺き替えよりも費用を抑えられます。特に福岡市で懸念される強風対策として、軽量で耐風性の高い金属屋根材(SGL鋼板など)を使用するのが主流です。
ただし元の屋根材が重い瓦屋根などには適しません。また、屋根の下地が腐食している場合は、この工法は選べず、葺き替えが必要になります。
葺き替え工法(全交換)
葺き替え工法は、既存の屋根をすべて撤去し、下地から新しく作り直す方法です。葺き替えは、すでに雨漏りが発生している場合や、屋根材の下の下地材(野地板)まで腐食が進んでいる場合に唯一の選択肢となります。
費用はもっとも高額になりますが、屋根を一新するため、耐久性や防水性を最大限に高められるでしょう。また、重い瓦屋根を軽量な金属屋根に交換することで、建物の耐震性を大幅に向上させる効果も期待できます。
ステップ②塗料や屋根材を選ぶ
屋根リフォームを成功させるためには、単に“見た目”や“価格”で選ぶのではなく、気候と立地条件に合わせた最適な素材選びが欠かせません。
特に福岡市は、夏の猛暑・強風・潮風という三重の気象リスクを抱えるため、「耐久性」「遮熱性」「防錆・防塩害性」の3要素を軸に判断するのが賢明です。
屋根塗装の場合|塗料を選ぶ
福岡市で屋根塗装の塗料を選ぶ最大のコツは、「高耐久性」「遮熱性」「塩害対策」という3点を重視することです。
耐久性を考える
屋根は建物の中で最も紫外線・熱・雨風の影響を受けやすい部分です。そのため、アクリルやウレタンなどの短命塗料は避け、フッ素系・無機ハイブリッド系などの高耐候塗料を選ぶことが推奨されます。
これらの塗料は、耐用年数が15〜20年程度と長く、塗膜の硬度が高いため、色あせやチョーキング(白化現象)を抑えられるのが特徴です。
結果として塗り替えサイクルが延び、トータルの維持コストを大幅に削減できます。また、福岡市では日照時間が長く、紫外線量が全国平均より高いため、UVカット性能のある上塗り塗料を選ぶのも効果的です。
遮熱効果を加える
福岡の夏は最高気温35℃前後まで上がり、屋根表面温度は60℃を超えることもあります。
このため、遮熱塗料を選ぶことで、太陽光に含まれる赤外線を反射し、屋根表面および屋根裏の温度上昇を抑えられます。
実験データでは、一般塗料に比べて表面温度を10〜15℃下げる効果が確認されており、
結果的にエアコンの稼働率が下がり、夏場の冷房費を約10〜20%節約できるケースもあります。
また、遮熱塗料は屋根材の熱膨張を抑制し、塗膜のひび割れや剥がれを防ぐ副次効果も期待できます。
塩害対策を徹底する
福岡市の沿岸部(西区・東区・博多湾沿いなど)では、潮風に含まれる塩分によって金属部材の腐食や塗膜の剥離が起こりやすくなります。
塗料を選ぶ際は、上塗り材だけでなく下塗り材(プライマー)の防錆性能が非常に重要です。
おすすめは、エポキシ系防錆プライマーや高防食メタリック下塗り。これらは金属屋根や板金部に強固な密着層を形成し、塩分による酸化を防ぎます。また、塗装前に高圧洗浄で塩分除去を行い、下地を完全に乾燥させてから塗布することで、塩害地特有の“早期剥離”を防げます。
フッ素や無機塗料×防錆下塗りの組み合わせは、海沿い地域における最強クラスの耐久構成といえます。
福岡市の屋根修理に関して、よくある質問と答え|Q&A
福岡市において、屋根の修理方法(塗装・葺き替え・カバー工法)に関して、お客様がよく疑問に感じる点についてQ&A形式で解説します。
Q1.福岡市の気候特性(台風・塩害)を踏まえた場合、どの工法ならもっとも耐久性が高いですか?
A.葺き替え工法がもっとも高い耐久性を実現できます。
葺き替えは下地からすべて新しくできるため、耐風性の高い緊結(固定)方法を採用でき、潮風に強いSGL鋼板などの最新の屋根材と防水紙を組み合わせて最高の防水性能を確保できるからです。
Q2.コストを抑えたいのですが、カバー工法と塗装で迷った場合の判断基準は?
A.屋根材自体の寿命が判断基準です。塗装は屋根材の表面を保護するだけで、屋根材そのものの寿命を延ばすことはできません。
屋根材自体がまだ十分に使えるなら屋根塗装で十分です。一方で屋根材が耐用年数の終わりに近づいている、または小さなひび割れが広範囲に見られる場合は、塗装ではすぐに再劣化するため、カバー工法で新しい屋根材に替える方が長期的に見てお得になります。
福岡市で屋根リフォームを検討中の方へ|まずはOHANAにご相談ください
福岡市の屋根は、台風・豪雨・塩害といった厳しい自然環境の影響を受けやすく、劣化の進行が早いのが特徴です。そのため、「塗装・カバー・葺き替え」のどの方法が最適かを正しく見極めることが、長持ちする屋根を実現する第一歩となります。今回ご紹介したように、軽度の劣化には塗装、下地が健全なら屋根カバー工法、そして雨漏りや腐食が進んでいる場合は葺き替えが最適です。とくに屋根カバー工法は、費用を抑えつつ見た目も一新でき、福岡市の気候にも適したバランスの良い選択肢として注目されています。
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