お役立ちコラム
コーキングが剥がれる理由はコレ!“二度手間ゼロ”のコンクリ補修ガイド
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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
「コンクリートの目地補修をコーキングでしたけれど、数か月で剥がれてしまった」一般の方でよくあるDIYの失敗例です。コーキング(=シーリング)はプロでも採用しています。隙間を埋めるための充填剤であるコーキング材を使う方法です。
幅が0.3ミリ以下のヘアークラックと呼ばれる軽度のひび割れ程度なら、一般の方でも補修は成功するかもしれません。ただ、コーキング材がすぐに剥がれる場合、プロに任せたほうがいいレベルの劣化の可能性もあります。
「なぜコーキング材がすぐに剥がれるのか?」「正しい施工手順はあるの?」という疑問を浮かべる方もいるでしょう。そもそも「専門知識や技術がないのにDIYでコンクリート補修はできる?」という、根本的な問題もあります。
そこで今回のお役立ちコラムでは、コンクリート補修でコーキング材が剥がれる理由や施工方法、DIYはできるのかなどの疑問についてくわしくお話しします。
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コーキング(=シーリング)とは?
コーキング(=シーリング)は勘違いされやすいのですが、厳密に言うと作業の名前で、材料ではありません。材料の名前は、コーキング材、シーリング材です。ホームセンターではコーキングとして販売されているため、混同するのはしかたありません。
業界用語だとシーリング・シーリング材ですが、コーキング・コーキング材と呼ぶ方もいます。具体的に説明するとコーキングとは、外壁や浴室や窓枠などに対し「建材と建材の隙間にある継ぎ目を充填材で埋める」作業です。充填剤がコーキング(=シーリング)となります。
コーキングを行う目的とは?
コーキングの目的は「防水や気密性の確保」です。隙間があると、雨水や外気が侵入します。そのままだと雨漏りになって湿度が高まるのも問題です。結露や隙間風などが発生すれば、住まいの劣化は進むだけとなります。
緩衝材としての役割も重要です。コンクリートも温度変化によって膨張と収縮が発生します。地震によっても動くのです。コーキング材は弾力性があり、隙間に施工することで動きを吸収する働きがあります。そのため建材同士の衝突やひび割れ予防として機能するのです。
隙間を埋めることで美観の保持という目的もあります。そのため少しのひび割れなら、ある程度、コーキングで補修できるのです。ただし、適切な方法で行わないとすぐに剥がれます。
コーキングはなぜすぐに剥がれる?間違った手順かも
コンクリートの外壁のひび割れに対し、コーキング材を充填して対処したとします。ただ、早期に剥がれてしまったら「なぜ?」となるのは当然です。「安物のコーキング材を使ったから?」と考える方もいるでしょう。コーキングは適切な方法で施工しなければなりません。コーキングのよくある失敗についてお話しします。
下地処理をしないと密着不良に
充填する対象表面が汚れ放題なら、密着力が弱まります。コーキングをする際、施工対象を高圧洗浄やブラッシングできれいに整えなければならないのです。適切に密着させるには、下地は清潔で乾燥していなければなりません。掃除したとしても「なんとなくした」程度では、適切とは言えないのです。
本来、コーキング材の耐用年数は約10年と言われています。数か月程度で剥がれるなら、掃除不足が考えられるのです。
プライマーを塗らないと失敗する確率が高くなる
掃除の甘さ以外にも、プライマーを塗らないことも原因の1つです。プライマーは、下地とコーキング材をしっかりと密着させるための接着促進剤です。
プライマーを知らず、コーキング材だけで補修できると思い込んでいると失敗します。コンクリートやモルタルの場合は、とくにプライマーは必須です。築年数が経過したコンクリートやモルタルは脆い状態と言えます。
下地を強化し、整えるためにもプライマーの施工が必要です。その上にコーキングをすることで密着性が高まります。プライマーを塗らなくても、表面上はきれいに施工できるかもしれません。ただ、本来の耐用年数と比較して早々と剥がれる危険性があるのです。
素材に合ったコーキング材選びが必須
コーキング材(=シーリング材)には、以下のような種類があります。
- 湿気硬化型:空気中の水分と反応して硬化
- 乾燥硬化型:溶剤や水が揮発し、乾燥して硬化
- 非硬化型:表面に酸化皮膜という不動態の被膜を形成。内部は硬化しないのが特徴。マスティックタイプとも呼ばれる
- 混合反応硬化型:主剤と硬化剤を混ぜて使用する。化学反応で硬化
このようなタイプとともに以下のような種類があります。
- シリコーン系シーラント
- 変性シリコーン系コーキング剤
- アクリル系コーキング剤
- ポリウレタン系コーキング剤
- ポリサルファイド系コーキング剤
- ブチルゴム系コーキング剤
- 油性コーキング剤など
よくあるのが、台所や浴室などに適したコーキング材を外壁材に使用する失敗です。屋内用のものを屋外で使用すれば、早期劣化するのは目に見えています。ポリウレタン系シーリング材は、屋外で使用するなら塗装も必要です。
このような注意点を無視して「コーキング材ならどれも同じ」と考えて施工すると失敗します。少しのミスですが、材料費をムダにするため注意が必要です。
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DIYは「準備」が重要
DIYでコーキングを行うなら、事前準備を充実させることが成功のカギを握ります。逆に準備をしっかり行わないと失敗する可能性が高くなるだけです。
たとえば、幅が0.3ミリ以上の幅があるか?4ミリ以上の深さがあるかでも、コーキング材の量も変わります。内部を補強しないとダメなレベルなら、DIYは厳しいかもしれません。下地にカビやコケが発生しているなら、徹底的な除去が必要です。
下地素材で適したコーキング材は異なる
下地材の素材でコーキング材の種類を吟味しなければなりません。素材に合わない不適切なコーキング材を使用しても、十分に密着しない可能性があるのです。
コンクリートやモルタル以外にも、サイディングやタイル、木材や金属など、素材に合ったものを選びましょう。
また、屋内用か屋外用かでも確認が求められます。ホームセンターで購入する場合「わからない、不安がある」なら、専門の担当者さんに相談したほうが安心でしょう。
必要な道具を揃える
以下のような、揃えておきたい道具もあります。
- カートリッジガン:コーキング材を押し出す道具
- プライマー:下塗り材。コーキング材と下地材の密着性を高めます
- ディスクグラインダー:Vカットをする場合
- ブロワー:溝の奥にある粉塵を取り除く。エアダスターも可能
- ヘラ:プライマーを塗布する際、均一に塗るために使う。ひび割れの大きさを考えて、毛束の幅が狭い、奥や隅まで届くような細いものがいいでしょう。
- マスキングテープ:コーキング材がはみ出て、他の部分を汚さないために使います。あとから剥がすのが前提のため、粘着力が強力なものは適していません
- カッターナイフ:古いコーキング材をカットしたり、カートリッジガンの先端をカットしたりするのに使います
- ウエス:はみ出たコーキング材の拭き取りやヘラをきれいにする場合に便利です。多めに準備しておいたほうがいいでしょう。
道具1つでもおろそかにするだけで、スムーズな作業になりません。中断することが増えてしまい、時間も手間もかかります。美観を重視した仕上がりのためにも必要な道具ばかりです。安価な道具だと耐久性や精度などに問題が出るため、慎重な選定が求められます。
天候と気温のタイミングも重要
天候や気温にも注意してください。雨の日や湿度が高いと、乾燥に時間もかかります。下手をすれば十分に乾燥しないかもしれません。
真夏の昼間のように気温が高い日も、早く硬化し過ぎる可能性もあります。仕上げが間に合わないために注意してください。気温は約15度〜25度ぐらいで湿度も60%以下の穏やかな日が施工に適しています。
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半分プロに任せる半DIYが無難
ディスクグラインダーを使用したVカットのように、一般の方だと難しい施工があります。狭い場所での施工も必要です。高所のコンクリート外壁を、DIYで補修するのは避けてください。滑落の危険性があります。
複雑な場所は一般の方のDIYだと、失敗の可能性が高くなります。失敗して補修を繰り返すと症状が悪化する危険性もあるのです。
基本的に、コンクリートの外壁補修はプロに任せてください。無料点検をするだけでも、現在の劣化状況や必要な補修範囲がはっきりとします。
無理なDIYで失敗して再補修となれば、余計に費用がかかります。見た目はきれいでも、ひび割れが早期に再発する危険性もあるのです。
参照:厚生労働省 職場の安全サイト 二階建て家屋の屋根の塗装作業において、屋根上で滑り墜落
一般的なコンクリートに対するコーキングのやり方
一般的なコンクリートに対するコーキングのおおまかな流れです。
- ひび割れの幅や深さを確認
- 周囲を清掃
- マスキングテープを貼る
- プライマーの塗布
- 充填
- ヘラで仕上げる
- マスキングテープを剥がす
- 乾燥
各工程で注意するべき点は多数あります。施工箇所は完全に乾燥しているか?粉塵はないか?などチェックしなければなりません。「これぐらいいいだろう」という細部への油断が、再補修という失敗につながります。
“プロ級の仕上がりは下地から”―コンクリート補修は無料点検&適材適所のコーキング選びを!
コンクリート補修で「コーキングがすぐ剥がれる」一番の原因は、下地処理やプライマー不足、素材選びのミスにあります。
特にDIY初心者は「掃除」「プライマー塗布」「コーキング材の選定」など準備の徹底が重要です。しかし複雑なVカットや高所の補修は安全面・仕上がり面からもプロへの相談が賢明。無理なDIYは二度手間や追加コストの元になります。
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