お役立ちコラム

冬の外壁点検で必ず見るべき5項目|年度内に直す場所と放置してよい場所

著者:庄嶋 善則

冬の外壁点検で必ず見るべき5項目|年度内に直す場所と放置してよい場所

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

冬は外壁の劣化が表面化しやすい季節です。昼夜の寒暖差による塗膜の収縮、空気の乾燥、北面の湿気残りなど、外壁にとって負荷が大きくなる条件が重なります。

「うちはまだ大丈夫」と思っていても、冬に起こる小さな変化が、春以降の雨漏り・剥離・基礎劣化につながることもあるので注意してください。

今回のお役立ちコラムでは、冬の外壁点検で必ず確認すべき5項目と「年度内に直すべき症状」と「春の塗装・修繕に回してよい症状」をわかりやすく整理します。

戸建て・マンション共通で使えるチェックリストとしてご活用ください。

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冬に劣化が進みやすい外壁の特徴

冬に劣化が進みやすい外壁の特徴

冬は外壁の「変化」が最も分かりやすく表れます。とくに冬前後は、素材の伸縮・結露・凍結といった要因が重なるため、塗膜やシーリングが普段より脆くなりやすく、劣化の初期症状を見つける絶好のタイミングでもあります。

寒暖差と乾燥による塗膜収縮

冬季は、昼と夜の温度差が10℃以上になる日も多く、外壁の表面は暖まり・冷やされを繰り返しています。

この伸縮サイクルにより、

  • 塗膜の微細なひび割れ(ヘアクラック)
  • シーリングの収縮・亀裂
  • 外壁材と塗膜間の密着力低下

といった変化が起こりやすくなります。

また、空気が乾燥しているため、塗膜の柔軟性が失われ、普段なら目立たない細かなひび割れが、冬の乾燥時期に一気に広がることもあります。乾燥収縮による劣化は放置してもすぐ雨漏りにはつながりませんが、春先の雨量増加に向けて早めに確認しておくべきサインです。

結露・凍結によるクラック拡大

冬の外壁でとくに注意したいのが「凍結」です。外壁のひび(クラック)に入り込んだ水分が夜間に凍結・膨張し、既存のクラックを押し広げてしまう現象が起きるためです。

典型的な症状は以下の通りです。

  • クラックの幅が夏より広がっている
  • ひび沿いに白い粉(エフロレッセンス)が出ている
  • タイル目地やサイディングの継ぎ目に段差が生じている

これらは凍結膨張による外壁内部の劣化が進行している可能性があり、とくに幅0.3mm以上のクラックは年度内に補修を検討すべき症状だということを覚えておいてください。

北面・基礎部の湿気残りと苔発生

冬季は日照時間が短く、北面・基礎周りは乾きにくい環境になります。とくに九州の冬は湿度が低くても、地面や基礎周辺に湿気が残りやすく、次のような症状が増えます。

  • 緑色の苔(コケ)
  • 黒ずみ・藻(モ)
  • 基礎コンクリートの白化(中性化の初期サイン)
  • 水切り金物のサビ

苔・藻は美観だけでなく、外壁の保水性が高まっていることを示す劣化サインです。保水した外壁は、春以降の雨でさらに傷みやすくなるため、洗浄・塗装を前提とした早期点検が重要です。

また、基礎部のひび割れや白華(エフロ)は、構造的な問題でない場合もありますが、放置すると水の浸透経路を形成してしまうため、年度内補修に該当するケースが多い部位です。

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冬の外壁点検で必ず見るべき5項目

冬の外壁点検で必ず見るべき5項目

九州の冬は本州ほど厳しい寒さにはなりませんが「朝晩の急な冷え込み×日中の高い湿度」によって外壁の劣化が表面化しやすい特徴があります。とくに海沿い地域(福岡・長崎・鹿児島など)では塩害も加わるため、冬に現れる小さな症状を見逃さないことが重要です。

ここでは、九州の住宅で「冬に必ず確認すべき5項目」を分かりやすく整理します。

①シーリングの亀裂・隙間

冬は気温が下がることで、外壁材とシーリング材の伸縮差が大きくなり、細かな亀裂・隙間が生じやすい季節です。

九州の特徴として、

  • 朝晩と日中の温度差が意外と大きい
  • 湿度が高く、乾燥しきらない

ため、シーリングの“軽微な割れ”が他地域より目立ちやすくなります。

チェックすべきサイン

  • サッシまわりに0.5〜1mmの細い切れ目
  • 触ると硬化して弾力がない
  • シーリングの端が外壁から浮いている

シーリングは雨水を止める最前線なので、年度内に補修した方が良い箇所が多い部位です。

②チョーキング(白粉)現象の有無

外壁を触ったときに白い粉(チョーキング)が付く状態は、塗膜の防水性能が低下している確かなサインです。九州は本州より紫外線が強く、冬でも日照時間が長い地域では塗膜の劣化が早く進む傾向があります。

こんな症状は要注意

  1. 白い粉で手が白くなる
  2. 色がくすんで見える
  3. 雨筋汚れが増えた

チョーキングがある=雨水を弾けていないため、1〜2年以内の塗装検討ラインとして判断できます。

③ヘアクラック(細いひび割れ)の進行状況

冬の冷え込みで、モルタル外壁の“微細なひび”が増えることがあります。

九州の場合は凍結日数が少ないため、北海道や東北ほど深刻になりませんが、

  • 朝方の冷え込み
  • 昼の湿気
  • 夕方の気温低下

このサイクルでヘアクラックが広がりやすい傾向があります。

判定の基準

  • 幅0.3mm未満→経過観察
  • 幅0.3〜1mm→年度内の補修推奨
  • 幅1mm以上→雨漏りリスクあり(早期点検推奨)

ヘアクラックは小さなうちに補修すれば低コストで済むため、早めの発見がもっとも重要な症状です。

④苔・藻の付着と北面の湿気残り

九州の冬で最も多い外壁トラブルが苔(コケ)・藻(モ)の発生です。

理由は、

  • 九州は冬でも湿度が高い
  • 海沿いエリアは常に湿気が残りやすい
  • 北面は乾燥しにくい

という環境条件が揃っているためです。

チェックポイント

  1. 北側・基礎付近の緑色や黒色の汚れ
  2. 触るとぬめりを感じる
  3. 外壁の一部だけ濡れ色になっている

苔や藻は放置しても構造的な問題には直ちにつながりませんが、外壁が水分を吸い込みやすい状態になっている証拠のため、塗膜劣化の早期サインとして判断することが重要です。

年度内に洗浄・部分補修を行うか、春〜秋の塗装に合わせて処理するケースが多いです。

⑤基礎部・水切り周辺の剥離・浮き

九州の住宅で冬に増えるのが、基礎部の塗膜剥離・浮き・白華(エフロレッセンス)です。九州の冬は凍結こそ少ないものの、湿気が多いため基礎コンクリートに水分が残り、昼夜の温度差で白華が発生しやすくなります。

チェックすべき症状

  • 基礎表面が白く粉を吹いている
  • 水切り金物のサビが進行している
  • 外壁と基礎の境目に隙間がある

基礎部の劣化は放置すると外壁材との密着が弱まり、雨水が基礎内に入り込む経路を作ってしまうため、年度内に補修を検討すべき「優先度が高い部位」です。

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年度内に直す場所と放置してよい場所の判断基準

年度内に直す場所と放置してよい場所の判断基準

冬の外壁点検では「今すぐ直すべき劣化」と「春以降の塗装に合わせてよい劣化」を明確に区別することが重要です。とくに九州では冬の凍結は少ない一方、湿気と寒暖差により外壁の“内部劣化”が進むケースが多く見られます。

ここでは、判断基準を3つの視点から整理します。

緊急補修が必要なサイン(雨水浸入・構造劣化)

次の症状があれば、年度内の早期補修が推奨される「要注意箇所」です。放置すると春〜梅雨にかけて急速に悪化する可能性があります。

(1)シーリングの破断・完全剥離

九州は湿度が高く、冬でも小雨が多いため、シーリングが切れている箇所から雨水が入り込みやすくなります。

→新しいシーリング材での打ち替えが必要です。

(2)0.3mmを超えるクラック(構造クラックの可能性)

幅0.3mm以上のひび割れは、水が内部へ浸透するレベルです。とくに九州南部(熊本・宮崎・鹿児島)では、冬の雨量と寒暖差により内部鉄筋の腐食リスクが高まります。

(3)タイルの浮き・音の変化

タイル面を軽く叩いたとき「コンコン」と軽い音がする場合、浮きが進行している可能性があります。九州は地震頻度も高いため、タイル剥落は重大事故につながります。

(4)基礎・水切りの剥離・浸水跡

基礎に白華(エフロ)や浮きが出ている状態は、既に内部まで水が回っていることを示すサインです。年度内補修で劣化を止めることが重要です。

これらはDIYでの対応が難しいため、専門店の点検を推奨します。

春の大規模修繕・塗装に合わせてよい症状

次の症状は、すぐに危険ではなく、春〜秋の塗装シーズンにまとめて修繕しても問題のないケースが多いものです。

(1)軽微なヘアクラック(0.3mm未満)

冬の乾燥で表面に出やすいですが、年度内に緊急補修する必要はありません。

ただし、夏の豪雨シーズン前までには補修しておくことが推奨されます。

(2)外壁のチョーキング(白粉)現象

チョーキングは“塗膜の寿命サイン”ですが、今すぐ雨漏りにつながるものではありません。

むしろ春〜秋の乾燥した時期に塗装を行う方が品質が安定します。

(3)苔・藻・黒ずみ汚れ

九州は湿気が多いため、外壁の北側や基礎部に苔・藻は比較的発生しやすいです。

外壁の高圧洗浄またはバイオ洗浄は必須になりますが、塗装工事と一緒に行うことで費用をまとめて抑えられるメリットがあります。

(4)軽度のサビ(付帯部)

雨樋・庇・水切りなどのサビは、春の塗装と同時に防錆処理をまとめて行うと効率的です。

DIY点検後の専門相談と見積依頼の流れ

冬の外壁点検で「補修が必要そうだ」と感じた場合、次のステップで進めるとスムーズです。

STEP1:スマートフォンで劣化箇所を写真撮影

後で比較しやすくなるため、近景・中景・全景の3枚をセットで記録します。

STEP2:症状を5項目(コーキング・ひび割れ・苔・チョーキング・基礎)で分類

どの部位がどの区分に当てはまるか整理すると、専門相談の精度が上がります。

STEP3:専門業者へ「冬点検に基づく部分診断」を依頼

九州の外壁業者は冬場も稼働しており、部分補修の見積や外壁診断にも柔軟に対応しています。

STEP4:年度内補修or春〜秋の塗装を選択する

  • 緊急補修→年度内に部分工事
  • 経過観察で良い症状→春〜秋の塗装に合わせて一括対応

とくに外壁塗装は九州でも春と秋が最適季であり、冬の点検を基準に計画を立てておくと費用も品質も最適化できます。

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おうちのかかりつけ医OHANAが結論|冬の外壁点検は「今すぐ直す」と「春にまとめる」を切り分けるのが正解

おうちのかかりつけ医OHANAが結論|冬の外壁点検は「今すぐ直す」と「春にまとめる」を切り分けるのが正解

冬の外壁点検で大切なのは、劣化を見つけること以上に「年度内に直すべき症状」と「春の塗装・修繕に回してよい症状」を明確に分けることです。外壁は冬の寒暖差と乾燥で収縮し、シーリングの切れやクラックが目立ちやすくなります。

一方で、すべてを慌てて直す必要はありません。判断の軸はシンプルで、雨水が入る入口ができているか、内部劣化に直結するか、そして安全リスク(タイルの浮き等)があるかです。

たとえばシーリングの破断や完全剥離、0.3mm以上のクラック、基礎部の剥離や浸水跡は、春〜梅雨で一気に悪化しやすいため年度内補修の優先度が高い部位です。逆に、0.3mm未満のヘアクラック、チョーキング、苔・藻、軽度のサビは「劣化のサイン」ではありますが、春〜秋の塗装に合わせて一括で対応したほうが費用対効果が高いケースが多くなります。

おうちのかかりつけ医OHANAでは、冬点検の写真や状況をもとに、緊急補修が必要な箇所と、最適な時期にまとめて直すべき箇所を整理し、ムダな工事を避けながら建物寿命を伸ばす計画をご提案しています。

気になる症状があれば、問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール、電話でのご相談、ショールームへの来店など、ご都合のよい方法でご相談ください。おうちのかかりつけ医OHANAが、年度内の最小補修と春以降の計画修繕をセットで組み立てます。

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