お役立ちコラム
雨漏りとシロアリの意外な関係|放置で起こる二次被害と対策法

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
雨漏りのご相談を受けて調査に伺うと、床下や壁の中でシロアリ被害が進んでいることがあります。場合によっては、雨漏りが関係しているかもしれません。
- 「雨漏りは雨の問題」
- 「シロアリは害虫の問題」
と別々のトラブルに思えますが、両者には因果関係があります。雨漏りをきっかけに、シロアリが好む“湿った木材”が増え、気づいたら家の骨組みにまでダメージが及んでいることも珍しくありません。
今回のお役立ちブログでは、雨漏りとシロアリ被害の関係性やリスク、起こりうる二次被害と対策法などをお話しします。
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雨漏りとシロアリの関係性とは?両方の被害が起こる理由

両者は見た目には別々の症状に見えますが、関係しているケースもあります。関係性を詳しく見ていきましょう。
雨漏りはシロアリを呼び込む
日本の木造住宅で主に問題になるヤマトシロアリやイエシロアリは、乾いた木材よりも「湿った木材」を好みます。床下や壁の中に、いつまでも乾かない水分が残っている状態は、シロアリにとっては非常に居心地の良い環境です。
雨漏りが起きると、外壁や屋根から入り込んだ雨水が、防水紙や断熱材、木下地にじわじわ染み込みます。乾き切らないまま湿気を帯びた木材の範囲が広がっていき、湿っている箇所に地中から移動してきたシロアリが入り込むと、食害が起きるのです。
表から見えるのは、天井のシミや外壁のクラック程度かもしれません。見えないところでは「雨漏り→湿潤→シロアリ」という連鎖が密かに進んでいることがあります。
木造住宅で起こる見えない連鎖
木造住宅では、梁や柱、土台など構造材の多くは木です。雨漏りで運ばれた水分が入り込み、乾いたり濡れたりを繰り返すと、木材は少しずつ脆くなっていきます。
シロアリは「柔らかくなった木材」を好むため、雨漏りがあると木部が湿って傷みやすくなります。結果、シロアリが棲みつきやすい環境になってしまうのです。「シロアリがいる=手遅れ」ではないものの早期対応が必要です。
シロアリが見つかったからといって、必ずしも「もう家がダメ」というわけではありません。食害の範囲が早い段階で見つかれば、防アリ処理と部分的な補修で済むケースも多くあります。
一方、雨漏りをきっかけとしたシロアリ被害は、発見が遅れやすいのも事実です。床下や壁内のように普段目にしない場所で進行することが多く「フワフワする」「床が沈む」といった体感レベルになった頃には、柱や土台の大掛かりな補修が必要になることもあります。
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放置で起こる二次被害|構造・健康・費用への影響
雨漏りとシロアリ被害の一番の怖さは、建物の骨組みにダメージが広がることです。土台や柱、梁のような構造材が食害を受けると、本来持っている強度を発揮できなくなり、地震や強風の際に建物の受け止められる力が落ちてしまいます。
中でも1階の床下にある土台や束柱がシロアリ被害に遭うと、上に乗っている床や壁全体の安定性が低下するため、建物の耐久力低下を招いてしまいます。「床が少しきしむ」「ドアの立て付けが悪くなる」程度の変化から始まり、目の見えないところで強度の低下が進んでいることもあるでしょう。
さらにカビやダニの温床となり、アレルギー症状や咳などの健康リスクを高める要因にもなります。中でも雨漏りで湿気が溜まりやすくなった場所は、カビやダニにとっても繁殖しやすい環境です。
雨漏り・シロアリを見逃さないためにはサインを知ることが大切!

雨漏りやシロアリを見逃さないためには、サインを知ることが大切です。ここでは、代表的なサインを確認してみましょう。
室内側に現れやすいサイン
雨漏りの初期症状として現れやすいのは、天井や壁紙のシミ、クロスの浮きや剥がれ、窓まわりの黒ずみなどです。いずれも「見た目」の変化ですが、見えないところでは断熱材や下地材が濡れている可能性もあります。
シロアリ被害が進行すると、床を歩いた際の沈み込みやきしみ音、巾木や敷居の膨らみ、柱の付け根の変色といった形で違和感が出てくることもあります。これらが「雨漏り→湿気→シロアリ」の連鎖と関係しているケースも多いでしょう。
外部・床下で確認できるサイン
外から見て分かりやすいのは、外壁の大きなひび割れや、シーリングの剥がれ、ベランダ防水のふくれやひび割れなどです。これらは雨水の浸入口になっている可能性が高く「雨漏り予備軍」として見ておいた方が安心です。
床下では、シロアリが通り道にする「蟻道(ぎどう)」という土の筋が、基礎や束柱に付着していることがあります。土が固まった“細いトンネル”状の筋が見られたら、典型的な蟻道のサインです。なお、一般の方がご自身で床下に潜るのは、安全面からおすすめできません。専門業者による床下点検を受けた方が良いでしょう。
「まだ大丈夫」と誤解されやすいパターン
「シミが小さいから」「雨が強いときだけだから」といった理由で様子を見続けてしまうケースも珍しくありません。また、シロアリについても「アリを見なくなったから収まったのだろう」と考えてしまう方もいらっしゃいます。
雨漏りもシロアリも「目に見えなくなったから終わり」ではありません。目につかない場所で進行していることもあるため「一度症状が出た」時点で点検を受けておいた方が良いでしょう。
雨漏りによるシロアリ被害の対策法

雨漏りによるシロアリ被害を防げるかは、正しい対策方法を知っているかがカギです。ここからは、雨漏りが絡むシロアリ被害を防ぐための対策方法を見てみましょう。
まずは現状把握|無料点検で確認すること
最初の一歩は、建物の現状を正確に知ることです。雨漏りの疑いがある場合、屋根・外壁・ベランダ・サッシまわりなどを目視と必要に応じて赤外線カメラなどで確認し、どこから水が入り、どこまで広がっているかを診断します。
同時に床下や基礎まわりの点検を行い「シロアリの有無や蟻道・木部の腐朽状況」を確認します。「雨漏り」「シロアリ」「下地の傷み」の視点から説明してくれる業者であれば、安心して任せられるでしょう。
シロアリが見つかった場合の防アリ処理のポイント
シロアリが確認された場合は、防アリ処理を行います。床下やシロアリの通り道に薬剤を散布・注入し、現在棲みついているシロアリを駆除するとともに、今後近づきにくい環境を整えます。薬剤の種類や効果の持続期間、人体やペットへの影響についても、事前に説明を受けておくと安心です。
大切なのは「駆除して終わり」ではなく、定期点検もセットで考えることです。数年ごとの点検や再処理で、被害の再発リスクを抑えていくイメージになります。点検して異常がなかったからといって、一生涯シロアリ被害が出ない保証はありません。
根本原因を断つための修繕計画づくり
防アリ処理と並行して、雨漏りの原因となっている部分の修繕計画を立てます。屋根の一部補修で済むのか、外壁のクラック補修やシーリング打ち替えが必要なのか、ベランダ防水のやり直しが必要なのか。さらに、傷んだ木下地や断熱材の交換が必要な場合は、範囲も明確にしていきます。
雨漏りとシロアリ被害が絡む工事では「どこまでやるか」を決めることが大切です。すべてを一度に行うのが難しい場合もありますので「最優先で守るべきところ」「次の段階で考えるところ」を整理し、予算や時期を考えながら計画を組み立てていきます。
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FAQ|雨漏りとシロアリ被害についてのよくある質問

雨漏りとシロアリは別々のトラブルに見えますが、実際の現場では密接に絡み合っていることが少なくありません。ここでは、雨漏り調査やシロアリ点検の際に多いご質問と、その考え方のポイントをまとめます。
Q1.雨漏りとシロアリ、どちらの対策を先に行うべきですか?
A.どちらも重要ですが、優先順位としては「雨漏りなど水の侵入口を塞ぐこと」と「シロアリの駆除・防除」をセットで考えるのが理想です。先に雨漏りだけを直しても、既にシロアリが棲みついていれば被害は続きますし、防アリ処理だけ行っても水分が残ったままでは再発リスクが高くなります。
同じ業者または連携した専門家が、原因調査から修繕計画まで一体で提案してくれると安心です。
Q2.鉄骨造やベタ基礎の家でもシロアリ被害の心配はありますか?
A.鉄骨造やベタ基礎の住宅でも、床組や間柱、下地材など多くの部位に木材が使われているため、雨漏りをきっかけにシロアリ被害が出ることは十分あり得ます。
「鉄骨だから大丈夫」「ベタ基礎だから安心」と油断してしまうと、壁内や床下の見えない部分で被害が進行するケースもありますので、構造に関わらず定期的な点検をおすすめしています。
Q3.シロアリ被害が疑われるとき、自分で確認できるポイントはありますか?
A.床を歩いたときの沈み込みやきしみ、巾木や敷居の膨らみ、柱の付け根の変色などは一つのサインになります。また、基礎まわりの外側に土が盛り上がった筋状のものが見える場合は、蟻道の可能性もあります。
ただし床下に潜るのは大変危険ですので、目視できる範囲の違和感をメモや写真に残し、早めに専門業者の点検を受けていただくのが安全です。
Q4.シロアリ防除工事はどのくらいの頻度で行えば良いですか?
A.薬剤の種類や施工方法にもよりますが、多くの場合効果の目安は5年前後とされています。新築時の処理から10年以上経過している住宅や、一度もシロアリ点検を受けたことがないお住まいでは、一度専門家による現状確認を行い、必要に応じて防除工事や再処理を検討することが望ましいです。
特に雨漏り歴のある家は、一般的な住宅よりもリスクが高いため注意が必要です。
Q5.雨漏りやシロアリ被害の修繕費用に保険が使えるケースはありますか?
A.台風や突風、地震などの自然災害が原因で雨漏りや建物損傷が生じた場合、火災保険の補償対象となる可能性があります。
ただし、長年の経年劣化や、放置によって悪化したシロアリ被害は対象外となることが一般的です。保険適用の可否は被害状況と証拠写真、保険内容によって判断されますので、気になる場合は現場を確認できる業者と保険会社の両方に相談されると良いでしょう。
雨漏りとシロアリ被害から家を守るなら|総合診断はOHANAへ

雨漏りとシロアリ被害は別々のトラブルに見えますが、実際には「雨漏りで湿った木材が増える→シロアリが寄りつきやすくなる→構造材が弱る」という連鎖で同時進行していることが少なくありません。天井のシミや床のフワつき、外壁のひび割れといった小さなサインの段階で手を打てれば、工事範囲も費用も最小限に抑えやすくなります。
一方で「様子を見よう」と判断している間に床下や壁内で被害が進み、土台や柱の補強が必要な規模になってしまうケースもあります。
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