お役立ちコラム
冬でも外壁塗装できる?気温別の注意点と施工品質を保つ方法

福岡市で外壁塗装工事&屋根塗装&リフォーム工事なら
外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
現場でお客様と話していると、
「冬に外壁塗装って大丈夫なの?」
「寒い時期に塗ると仕上がりが悪くなったり、すぐに剥がれたりしないのか?」
など不安の声を耳にします。確かに塗料には、乾燥しやすい条件があるため気候は大切です。しかし条件さえ整っていれば、冬でも品質を確保できます。私自身「冬だから」という理由だけで工事を先延ばしにしたために、劣化が進んだ建物も見てきました。
今回のお役立ちコラムでは、冬季の外壁塗装における可否や条件、注意点などをお話しします。冬の外壁塗装を検討している方は、参考にしてみてください。
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冬でも外壁塗装可能!ただし条件つき!

冬の外壁塗装でも高クオリティを実現することは可能ですが、条件があります。ここでは、冬の外壁塗装で品質確保できる条件を見てみましょう。
冬でも品質を確保できるケース
外壁塗装の品質は、季節だけでは決まりません。大事なのは季節そのものではなく、
- 日中の気温が一定以上あるか
- 湿度や結露の状況
- 作業日の工程管理が適切か
など環境と段取りが整っているかです。たとえば春や秋でも、雨続きで乾燥が不十分なまま工事をしたり、ルールを守らずに作業すると塗膜不良は起こります。「冬だからダメ」と一括りにするのではなく、施工ルールや条件を確認しながら進める姿勢こそが、品質を守るうえで大切です。
施工を避けた方がいい気象条件も存在する
気温が極端に低かったり、湿度が高くて外壁が乾きにくかったりする場合は要注意です。また、霜や結露が残っている状態や、雨・雪が降りそうな日も避けた方が良いでしょう。現場では気温計や湿度計の数字だけで判断するのではなく、壁を触った感触や風の抜け具合、日当たりの変化なども含めて、作業の可否を見極めます。
時期よりも「業者の段取り」が品質を左右する
同じ冬場の施工でも、トラブルが起こる現場と問題なく仕上がる現場があります。カギは「段取りの差」です。「何時から何時まで、どこまで進めるのか」「どの工程で何時間乾燥をさせるのか」など正しい判断を積み重ねることが大切です。
- 「予定通りに終わらせることだけを優先するのか」
- 「建物の一生を見据えて、今日の作業範囲を決めるのか」
のどちらを重視するかで、仕上がりに大きく影響します。
外壁塗装に適した「気温・湿度」の基本条件
外壁塗装に適した「気温・湿度」など、基本条件について見てみましょう。
塗料メーカーが定める最低気温と標準条件
多くの塗料メーカーは、カタログや仕様書のなかで「施工は気温○℃以上、湿度○%以下で行うこと」といった条件を示しています。一般的な目安として、気温5℃以上・湿度85%以下という数字がよく使われます。「基準に達成していないと仕上がりが悪くなる」という、安全ラインの一つとして考えると良いでしょう。
なお地域差はあるものの、夏や梅雨時期と比べると冬は雨が少なく湿度も低めです。晴れの日に気温がある程度上がって風通しも良ければ、乾燥しやすくなります。よって「冬だから外壁塗装は無理」と判断するのは、もったいないのです。
気温差と結露が塗膜に与える影響
冬の注意点として、朝晩と日中の気温差が挙げられます。夜の冷え込みで外壁が冷たくなると、朝、気温が上がってくるタイミングで表面に結露が発生しやすくなるため要注意です。冬の現場では、朝一番から上塗りに入ることはほとんどありません。
足場まわりの安全確認を行い、外壁を触って含水状態を確かめ、前日までの塗膜の乾き具合や結露の有無を確認していきます。「様子見の時間」をとることも、外壁の寿命を延ばすコツです。焦って作業しても良いことはありません。
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気温帯別|冬の外壁塗装で気をつけたいポイント

気温帯ごとに、冬の外壁塗装で気をつけたいポイントを見てみましょう。
日中10℃以上ある地域・日の進め方
日中の最高気温が10℃を超えてくる地域や時期であれば、工程の組み方次第で春や秋に近い感覚で外壁塗装を進められます。朝の早い時間帯は養生や細かな補修、下準備の作業に充て、外壁に日が当たり始めてから本格的な塗装に入る流れです。夕方、気温が下がり始める前には塗り終えて、初期乾燥の時間をしっかり確保できるようにします。
塗料にとって、塗った直後から数時間の「初期乾燥」は重要です。急激な温度変化や結露にさらされないよう、作業時間の配分を調整します。
5〜10℃前後で施工する場合の注意点
日中の気温が5〜10℃前後になると、同じ冬場でも慎重さが一段階必要になります。中でも意識したいのが、
- 高圧洗浄から下塗りまでの乾燥に十分な日数をとること
- 日当たりを見極めながら塗る順番を決めること
です。
洗浄直後の外壁は、見た目以上に水分を含んでいます。夏場であれば一日置けば乾く条件でも、冬場はプラス一日余裕を見ることもあります。作業を急ぐと、後々の膨れや剥がれの原因になりかねません。
5℃を下回る予報が続く場合の判断基準
日中の最高気温が5℃を大きく下回る予報が続くようであれば、正直に「塗装は見送った方がいい」とお伝えします。乾燥に必要な時間が極端に長くなり、結露や霜のリスクも高まり、塗膜が硬化しきるまでの期間も長引いてしまうからです。無理に工事を進めても、建物のためになりません。
スケジュールの都合がある場合は、高圧洗浄や下地補修だけ先に済ませておき、塗装そのものは条件が整ってから進める方法もあります。ベランダ防水やシーリング工事など、屋根・外壁以外の工事を先行するケースも考えられるでしょう。できる範囲で前倒しをしながら、「塗装に適したタイミングを待つ」という選択肢も、冬場の現場ではありだと考えています。
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冬でも施工品質を保つための現場の工夫

冬の外壁塗装で施工品質を保つには、工夫が必要です。どのようなことを行っているのかお話しします。
工程管理が重要
冬は工程管理が、いつも以上に重要です。たとえば、朝は9時前後から日が当たりやすい南面や東面の作業を優先して行い、北面や日陰になりやすい場所は気温が上がってから進めます。夕方、気温が下がり始めたら無理に上塗りをせず、片付けや翌日の準備、仕上がり確認に時間を充てることでクオリティが高くなります。
下地乾燥と塗り重ね乾燥の待ち時間の見極めも大切
冬の外壁塗装でトラブルを招きやすいのは、乾燥が不十分なまま次の工程に進んでしまうことです。高圧洗浄から下塗りへ、下塗りから中塗りへ、中塗りから上塗りへと進むたびに「必ず乾いているか」を確認しながら、進める必要があります。
メーカーの標準乾燥時間を守ることはもちろんですが、指で触った感触やツヤの出方、日陰と日向の乾き具合の差などを確認してから次の工程に入ります。
引き渡し前のチェックも重要
引き渡し前には、日中の明るい時間帯に家のまわりを一周して、仕上がりの状態を眺めてください。中でも影になりやすい北面や窓まわり、雨樋の裏側などは、見落としやすい部分でもあります。
重要なのは不具合を見つけたら、遠慮なく業者に伝えることです。放置したことが原因で、外壁の劣化が早く進むケースもあります。家を守るためにも、違和感があれば早めに聞くことが大切です。
FAQ|冬の外壁塗装でよくある質問

冬の外壁塗装は「できるのか・品質は大丈夫か・工期が延びないか」など不安になりやすい工事です。ここでは、現場でよくいただくご質問を整理しながら、判断のヒントになるポイントをお答えします。
Q1.冬に塗装すると工期は長くなりますか?
A.晴天が続き日中10℃前後まで上がる地域であれば、春や秋と大きく変わらない日数で完了するケースも多いです。ただし洗浄後の乾燥や塗り重ねの待ち時間を長めに取るため、雨や低温が続くと数日程度の延長は想定しておいた方が安心です。
Q2.冬の外壁塗装で特にトラブルになりやすい工程はどこですか?
A.最も注意が必要なのは「高圧洗浄後の乾燥」と「各工程の塗り重ね乾燥」です。外壁内部に水分が残ったまま下塗りや中塗りへ進むと、後々の膨れや剥がれにつながります。冬は一見乾いているように見えても含水していることがあるため、職人が手触りやツヤ、日向と日陰の違いを確認しながら慎重に進めることが重要です。
Q3.福岡市のような地域でも冬場の朝一から塗装して大丈夫ですか?
A.夜間に冷え込んだあとの朝一は、外壁表面が冷たく結露していることが多いため、いきなり上塗りに入るのは避けた方が良いです。福岡市でも冬は「朝は養生や補修を中心に行い、日が当たって壁が乾いてから塗装に入る」「夕方の冷え込み前に塗り終える」といった時間帯の工夫が品質確保のポイントになります。
Q4.冬に塗装するメリットはありますか?
A.冬は台風や長雨が少なく、しっかり晴れた日であれば意外と乾燥しやすい時期でもあります。また春や秋と比べて予約に余裕があり、希望のタイミングで工事を組みやすいのもメリットです。条件を見極めてくれる業者であれば、冬だからといって品質が劣る心配はありません。
Q5.日中5℃を少し下回る日がある程度なら塗装しても大丈夫ですか?
A.1日だけ一時的に下回る程度であれば、日当たりの良い面を優先するなど段取り次第で対応できるケースもあります。ただし「最高気温が5℃未満の日が続く予報」の場合は、塗装そのものを見送る判断が妥当です。現場での含水状態や結露の有無も合わせて判断してくれるかどうかが、信頼できる業者選びの基準になります。
冬の外壁塗装で後悔しないために|相談はOHANAへお任せください

冬の外壁塗装は「本当にやって大丈夫なのか」「品質は落ちないのか」と不安になりやすいタイミングですが、今回お伝えしたように気温・湿度・乾燥時間の条件が整い、現場での段取りを丁寧に組めば、春や秋と同じように安心して工事を行うことができます。逆に「冬だから」と先延ばしにしたことで劣化が進み、結果的に補修範囲が広がってしまうケースも少なくありません。
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「この冬にやるべきか」
「春まで待つべきか」
といったお悩みにも具体的にお答えしますので、迷われているうちに一度プロの診断を受けてみてください。
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