お役立ちコラム
工場塗装で失敗しないための10のチェックポイント|施工ミスを防ぐ秘訣

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です。
工場の塗装は、美観を保つためだけでなく、工場の耐久性や資産価値を維持するために欠かせない重要なメンテナンスです。しかし、「業者に任せきりだった」「見積りが安かったから」といった理由で業者を選ぶと施工ミスを招くかもしれません。
今回のお役立ちコラムでは、工場塗装で発生しやすい典型的な施工ミスのパターンを具体的に解説します。さらに塗装工事で失敗しないための「10のチェックポイント」も紹介しますので参考にしてみてください。
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工場の塗装工事ではどんな施工ミスが発生しやすい?

工場の塗装工事では、その規模の大きさや特殊な環境が原因で、住宅塗装とは異なるいくつかの施工ミスが発生しやすくなります。
下地処理・密着不良に関する施工ミス
工場の外壁や屋根は、振動や熱伸縮、厳しい環境(排気ガス・薬品など)に常にさらされています。そのため塗装前の下処理はとても重要で不足があると施工ミスを招くでしょう。
ケレン不足(サビ・旧塗膜の除去不足)
サビや浮いた古い塗膜を完全に除去せずその上から塗装してしまうと、塗料が下地にしっかりと密着しません。ケレン不足は、塗装後わずか数年で塗膜の剥離や膨れが発生する最大の原因となります。
高圧洗浄後の乾燥不足
工場屋根の折板裏など、水が溜まりやすい箇所が十分に乾燥しないまま塗装を進めると、内部の水分が蒸発しようとして塗膜を押し上げ、膨れを引き起こします。
下塗り材の選択ミス・規定量不足
下地の素材や劣化状態(吸い込みの有無など)に合わせて適切な下塗り材(プライマーやシーラー)を選んでいない、または規定量を塗布していない場合、上塗り材の密着が悪くなり、塗膜全体の耐久性が大幅に低下します。
塗膜の仕上がり・機能に関する施工ミス

工場は一般の住まいと比べて面積が広いことや、高性能塗料を扱う難しさが原因で発生します。業者を選ぶ際は工場の塗装に慣れているかも重要なポイントとなるでしょう。
規定塗膜厚さの未達
塗料の持つ遮熱性や耐候性といった性能を発揮するためには、メーカーが定める厚さ(塗膜厚)が必要です。塗料を水やシンナーで過度に薄めたり(希釈しすぎ)、規定の塗り回数(3回塗りなど)を守らないと塗膜が薄くなり、早期の性能低下や色褪せに繋がります。
色ムラ・艶ムラの発生
広範囲の塗装において、塗り継ぎ部分の処理やローラー・ハケの使い方が均一でないと、光の反射が変わり部分的な色や艶の違いが生じ、美観を損ないます。
異種塗料の混用
下塗り材と上塗り材の相性が悪い組み合わせを選んでしまったり、別の種類の塗料が混入してしまったりすることで、塗膜が変質し、ひび割れや密着不良を引き起こします。
環境・操業に関する施工ミス
工場特有の課題が絡んで発生する場合もあります。工場の塗装に慣れていない業者には注意したいところです。
ゴミ・異物の付着
工場周辺のホコリや、工事中に発生したゴミが乾燥前の塗膜に付着したまま硬化し、仕上がりの異物混入となります。
養生の不徹底による汚染
強風などへの対策が不十分で、塗料が飛散し、工場内の設備や敷地内の製品、あるいは近隣の建物を汚染してしまうトラブルです。
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工場塗装で失敗しないための10のチェックポイント

| ①工場塗装の専門実績の確認
工場特有の折板屋根や鉄骨構造、特殊な環境下(高温多湿、薬品使用など)での施工実績が豊富にあるかをチェックする。 ②塗料の環境・用途への適合性 工場の稼働環境(熱・振動・化学物質など)を考慮し、遮熱性・防塵性・耐候性など、要求性能を満たす最適な塗料の選定根拠を提示してもらう。 ③下地処理の明確な工程と費用 サビ落とし(ケレン)や旧塗膜の除去、クラック補修など、下地処理の具体的な手法や使用材料、そしてそれにかかる費用が詳細に見積りに記載されているか確認する。 ④工場操業を妨げない工程計画 作業時間帯(夜間、休日など)や作業エリアの区画、工場ラインの停止期間など、操業への影響を最小限にするための綿密なスケジュール調整能力があるか確認し、事前に合意する。 ⑤安全管理体制とコンプライアンス 高所作業の安全対策(安全帯使用の徹底)や安全衛生管理体制など、労働安全衛生法を遵守した体制が整っているか確認する。 ⑥見積り書の内訳の透明性※ 見積り書の透明性を判断する。(後述の「見積り書の透明性を判断するコツ」にて詳しく解説します) ⑦アフターフォローと保証内容の明確化 保証期間(施工業者と塗料メーカー)、保証の適用範囲(剥離・膨れ・著しい色褪せなど)、そして保証が適用されない例外条件を契約書で確認する。 ⑧詳細な現地調査と診断報告 必要に応じてドローンや赤外線カメラなどを活用した詳細な劣化調査を実施し、その客観的な診断結果に基づいて改修プランが提案されているか見極める。 ⑨複数社による提案内容の比較検討※ 費用だけでなく、提案される工法や塗料のグレード、技術的根拠を複数社で比較し、最もコストパフォーマンスと信頼性の高い業者を選ぶ。(後述の「複数社による提案内容の比較検討するコツ」にて詳しく解説します。) ⑩近隣・取引先への配慮計画 塗装作業に伴う騒音・臭気・資材搬入による影響について、業者側がどのように近隣住民や工場に出入りする取引先へ周知・配慮する計画を持っているかを確認する。 |
見積り書の透明性を判断するコツ
工場の塗装見積り書において、透明性を判断する最大のコツは、「一式」表記を徹底的に避け、すべての項目を数量と単価で細分化することに尽きます。
まず、使用される塗料の具体的な情報(メーカー名・製品名・品番)や、下塗りから上塗りに至るまでの全工程における規定の塗り回数が明確に記載されているかを確認しましょう。
特に重要なのが、塗布予定の総面積と、その面積に対してメーカーが推奨する規定塗布量を満たすための使用缶数が計上されているかという点です。これにより、塗料の希釈しすぎや規定量以下の塗布による手抜き工事を防げます。
次に、工事の品質を左右する下地処理の工程が、「ケレン作業一式」ではなく、どの部分をどのように処理し、どの程度の時間をかけるか、という具体的な手順と費用が明示されているかをチェックするとよいでしょう。
さらに足場や高所作業車などの仮設費用についても、面積や日数を根拠とした単価と数量が示されいるか確認すると安心です。不当に高額な諸経費が計上されていないか、内容を具体的に説明できるかを確認することが、見積り書の透明性を判断する鍵となります。
複数社による提案内容の比較検討するコツ
複数社による提案内容の比較検討する上では、「内訳の透明性」を重視し、下地処理の工程、使用塗料の製品名と規定塗布量(缶数)などが明確に記載されているかを確認しましょう。
安さのみを追求するのではなく、工場の特殊な課題(操業・構造・環境)に対する具体的な解決策と高い技術的な根拠を提示し、かつ安全管理体制が明確な、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
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FAQ|工場塗装で失敗しないためのチェックポイントについてよくある質問

工場塗装は規模が大きく専門性も高いため、業者選定や見積り内容の確認を誤ると、短期間での塗膜不良や思わぬ追加費用につながるリスクがあります。ここでは、工場・倉庫・生産拠点を管理されている法人担当者様からいただくご質問をもとに、「施工ミスを防ぐためのチェックポイント」に関する代表的な疑問を整理しました。社内での稟議や業者比較の際の判断材料としてご活用ください。
Q.一般住宅も施工している塗装業者であれば、工場塗装も任せて問題ありませんか?
必ずしも問題ないとは言い切れません。工場塗装では、折板屋根や鉄骨、薬品・排気ガス・高湿度など特殊な環境条件に対応した下地処理・塗料選定が求められます。「工場・倉庫での施工実績がどれだけあるか」「同規模案件の事例を提示できるか」を必ず確認することが重要です。
Q.見積り金額が一番安い業者を選んでも大丈夫でしょうか?
金額のみで判断することは推奨できません。特に「一式」表記の多い見積りは、塗布量不足や下地処理の簡略化など、将来的な不具合リスクを内包している可能性があります。面積・数量・使用塗料・缶数・工程ごとの単価が明示されているかを重視し、内容の透明性で比較することが重要です。
Q.工場を稼働させたままでも適切な品質で塗装工事は可能ですか?
事前の工程計画と安全対策が適切であれば可能です。夜間・休日施工やエリア分割、動線確保、仮設計画などを含めた「操業との両立プラン」を具体的に提示できるかが業者選定のポイントになります。単に「大丈夫です」と言うだけでなく、具体的な計画書で説明できるかを確認すべきです。
Q.メーカー保証と施工会社の保証は、どのように確認すればよいですか?
塗料メーカーの性能保証と、施工会社独自の工事保証は性質が異なります。保証年数だけでなく、「どのような不具合をどちらがどこまで負うのか」「定期点検は含まれるのか」「保証対象外となる条件」は必ず書面で確認し、契約前に不明点を解消しておくことが重要です。
Q.ドローン調査や赤外線カメラ診断は、必須と考えるべきでしょうか?
必須ではありませんが、屋根や高所部の劣化状態を客観的に把握するうえで有効な手段です。特に広大な屋根面や複雑な構造を有する工場では、写真付きの診断報告書をもとに複数社の提案内容を比較しやすくなるため、導入するメリットは大きいと言えます。
施工ミスを防ぎ、資産価値を守る工場塗装は株式会社OHANAによる事前診断と比較検討サポートから

工場塗装で失敗しないためには、「価格優先」ではなく「情報の透明性」と「技術的根拠」に基づく業者選定が不可欠です。下地処理の内容や塗料のグレード、規定塗布量、施工手順、安全管理体制、操業との両立方法、保証条件などを、見積り書と診断報告書の両面から客観的に確認することで、施工ミスや早期劣化のリスクを大幅に低減できます。
株式会社OHANAでは、工場特有の環境条件や稼働状況を踏まえた事前診断を行い、必要な工事と不要な工事を切り分けたうえで、下地処理から塗料選定、工程計画に至るまで技術的根拠に基づいたご提案が可能です。
また、複数パターンの仕様・工法を提示し、投資回収性やライフサイクルコストの観点から比較検討できる資料作成もサポートいたします。
工場塗装の品質確保とコスト最適化を両立させたい企業様は、まずはお問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール、電話でのご相談、またはショールームへの来店により、株式会社OHANAまで具体的な課題やご要望をお聞かせください。
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特に、お家の防水に関しては定期的なメンテナンスが必要です。
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