お役立ちコラム

折板屋根の断熱塗装で何度下がる?実測データから見る効果とおすすめ塗料

著者:庄嶋 善則

折板屋根の断熱塗装で何度下がる?実測データから見る効果とおすすめ塗料

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です。

倉庫や工場に多用される折板屋根は、熱伝導率が高い金属製であるため、夏季の室温上昇が課題となります。昨今の酷暑は、空調負荷の増大による電気代の増加や作業環境の悪化という、コストと生産性の両面に影響を及ぼす課題となっているのです。

この課題への解決策として注目されるのが、熱の「反射」機能をもつ遮熱塗料や「遮断・断熱」効果を複合的にもつ断熱塗料です。

今回のお役立ちコラムでは、断熱塗装がなぜ倉庫や工場の折板屋根に有効なのかをメカニズムから解説します。実測データに基づく具体的な温度低下効果や、確実な効果を得るために不可欠な施工のポイントにも触れるため、職場環境の改善にお役立てください。

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遮熱と断熱は何が違う?それぞれの効果と断熱ならではのメリット

遮熱と断熱は何が違う?それぞれの効果と断熱ならではのメリット

折板屋根の暑熱対策を検討するにあたり、まずは「遮熱」と「断熱」という二つの選択肢の機能的な違いを知りましょう。ここでは、折板屋根がもつ素材的な弱点もあわせて、遮熱と断熱の効果を紹介します。

熱の「反射」と「遮断」の機能的な違い

断熱塗料は、遮熱塗料の機能を内包した複合的な高機能塗料として位置づけられます。

遮熱塗料 断熱塗料
主な機能 熱の反射 熱の反射と熱移動の抑制・遮断
メカニズム 塗膜の顔料が太陽光(近赤外線)を跳ね返す。 遮熱機能で熱を反射し、さらに塗膜内の特殊な素材が熱移動を遮断する。
効果 屋根表面温度の上昇を防ぐ。 屋根裏面温度の上昇を防ぎ、結露も抑制する。

遮熱機能が熱の侵入を水際で防ぐ役割を担うのに対し、断熱塗料は、反射で防ぎきれなかった熱が屋根材を伝わってくる移動(伝導)そのものを遅らせ、室内への到達を遮断する役割を担います。

折板屋根の弱点と断熱による結露抑制効果

金属製の折板屋根は、木材やコンクリートと比較して熱伝導率が非常に高いという特性があります。屋根材が熱を吸収すると、その熱は瞬時に室内側へ伝わってしまうため、反射機能のみでは熱の影響を完全に防ぐことが困難です。断熱塗料は、この熱伝導の経路を物理的に分断することで、室内への熱の影響を大幅に緩和します。

また、断熱層が外気と内気の温度差を緩和することで、冬季や季節の変わり目に発生しやすい折板屋根裏側の結露を抑制する付加価値をもたらします。結露は金属のサビ発生を早め、建物の耐久性を低下させるため、断熱による結露抑制は長期的なメンテナンスコスト削減にもつながるでしょう。

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実測データが示す温度変化と断熱塗料が効果を発揮する理由

実測データが示す温度変化と断熱塗料が効果を発揮する理由

断熱塗料の効果は、実測データによって裏付けられています。ここでは、断熱塗料の効果をイメージできる屋根裏面温度や消費電力の実測データや、断熱塗料が効果を発揮する背景について解説します。

屋根裏面の実測比較から見る具体的な温度低下

断熱塗装の効果は、屋根表面温度ではなく、屋根裏面(室内側)の温度低下で判断できます。

今回は、断熱塗料の代表格である「ガイナ」の実測データを紹介します。メーカーの検証では、断熱塗料塗布後の工場屋根は、屋根裏面温度が約10℃近く、室内温度は2℃ほど低下しました。温度低下は空調設備の稼働を安定させるだけでなく、空調設備の設定温度緩和にもつながります。実際に同社の実験では、プレハブでのエアコン電力消費量が約33%抑制できました。

ガイナを代表とする断熱塗料や、さまざまな選択肢がある遮熱塗料は、各メーカーが実測データを公表しています。工法や塗料選びの判断材料としてご活用ください。

断熱効果を左右するのは「塗膜厚」と「セラミック層」

断熱塗料がその断熱効果を最大限に発揮するためには、メーカーが定める規定の塗膜の厚さを確保する必要があります。

断熱機能は、塗膜内に高密度で配合された特殊な中空セラミックビーズ層が、熱の伝導を遅延・遮断することによって成り立っています。このセラミック層の密度と厚みが、熱伝導を妨げる「バリア」として機能するため、膜厚が不足するとバリアが不完全となり、期待する断熱効果を発揮できません。

塗料のもつ高機能な断熱性能は、専門業者の厳密な工程管理と規定の膜厚によって初めて保証されるのです。

参照:ガイナとは|断熱・遮熱

参照:GAINAの効果と検証結果

投資対効果を最大化する最適なソリューションと施工品質

投資対効果を最大化する最適なソリューションと施工品質

断熱塗装は初期投資が高額になるケースがあるため、確実な効果と長期的な費用対効果を得られる選択を行いたいものです。

最後に、効果を最大化する選択を行うポイントと、施工品質を担保する専門的な施工フローを紹介します。

「遮熱」か「断熱」か?最適なソリューションの選び方

折板屋根の対策を検討する際は、まず現状の課題と予算を客観的に診断することが重要です。遮熱と断熱のどちらが適しているかを判断するポイントの一例を以下に紹介します。

遮熱塗料が適しているケース

  • 初期投資のコスト効率を重視
  • 高い換気能力などで結露リスクが低い

断熱塗料が適しているケース

  • 屋根裏の結露が頻繁に発生している
  • 業務の性質上、室内温度を低く保つ必要がある

どちらの塗料にもメリットがありますが、費用対効果を最大化するためには、専門業者による診断が不可欠です。

品質には「下地処理」と「多層塗布」が欠かせない

高い断熱効果と耐久性を保証するには、塗料の選定だけでなく、メーカー規定を厳守した施工品質が求められます。効果を左右する施工手順には、主に以下の2点が挙げられます。

<入念な下地処理>

剥がれを防止するためには、入念なケレンや錆止めといった下地処理が不可欠です。特に金属製の折板屋根では、サビや旧塗膜の浮きを徹底的に除去する下地処理が、塗膜の剥離を防ぐ生命線となります。

<規定を守った多層塗布>

塗料の種類にもよりますが、通常は下塗りを含めて3回~4回塗りといった複数回の塗布が必要です。手間を惜しまない専門業者の施工品質こそが、断熱効果を長期間にわたって担保するのです。

当社は、遮熱塗料と断熱塗料、どちらの施工実績も豊富にございます。お客様の現在の屋根の状態やご予算、そして「どのような環境を実現したいか」という具体的な目標を深くヒアリングし、遮熱と断熱それぞれのメリットを活かした最適なソリューションをご提案いたします。

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FAQ|折板屋根の断熱塗装についてよくある質問

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折板屋根の暑熱対策は「遮熱で十分なのか」「断熱のほうが良いのか」「実際にどれくらい温度が下がるのか」といった疑問が多く寄せられる分野です。ここでは、工場・倉庫の管理者様から実際にご相談いただく代表的な質問を、専門的な観点からわかりやすく整理しました。

Q.折板屋根の断熱塗装をすると、室内温度は必ず下がりますか?

A.確実に下がるわけではありませんが、適切な診断と仕様設計を行えば高い確率で温度低下が見込めます。屋根裏温度で約10℃、室内温度で2〜3℃前後の低下が確認されるケースが多く、空調効率の改善による電力コスト削減も期待できます。

Q.遮熱と断熱のどちらが工場に向いていますか?

A.運用条件によって異なります。結露リスクが高い・温度管理の厳しい作業がある工場は断熱が有効です。一方、初期投資を抑えたい場合や結露リスクが小さい環境では遮熱でも十分な効果が得られます。最終判断は屋根の劣化状況や設備環境を踏まえた専門業者の診断が必要です。

Q.断熱塗装の効果を最大化するポイントは何ですか?

A.「膜厚の確保」と「下地処理」が最重要です。断熱塗料は中空セラミック層が厚みを持って形成されることで効果を発揮するため、規定膜厚が不足すると十分な断熱効果が得られません。下地処理が不十分だと塗膜の剥離につながり、効果が低下します。

Q.断熱塗料は冬の寒さにも効果がありますか?

A.あります。断熱塗料は夏の熱侵入を抑えるだけでなく、冬場の屋根裏面の冷え込みを軽減し、結露発生も抑制します。結果として暖房効率が改善し、年間を通じた空調コストの最適化に寄与します。

Q.遮熱や断熱以外に併用すべき対策はありますか?

A.折板屋根の場合、ボルト防水・錆補修・雨漏り補強などを同時に行うと、足場費用をまとめて最適化できます。また、断熱材追加や換気改善と組み合わせることで、塗装の効果をさらに引き上げることも可能です。

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折板屋根の暑熱対策はOHANAへ。断熱塗装の効果検証から最適仕様設計まで一括サポート

折板屋根の暑熱対策はOHANAへ。断熱塗装の効果検証から最適仕様設計まで一括サポート

折板屋根の断熱塗装は、「何度下がるか」という単純な比較ではなく、屋根の劣化状況、既存塗膜、結露リスク、作業環境、電力コスト、設備配置など、多数の要素が絡む総合的なソリューションです。

実測データから見ても、屋根裏面温度の大幅低下や空調負荷の軽減が確認されており、断熱塗料は工場・倉庫にとって確かな投資価値を持つ対策といえます。ただし、断熱効果は塗料単体では成立せず、下地処理・膜厚管理・多層塗布など、専門業者による工程管理が伴って初めて最大化されます。

株式会社OHANAでは、遮熱・断熱のどちらが最適かを現地診断から判定し、温度データを踏まえた説得力のある提案資料の作成にも対応しています。また、お問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール、電話でのご相談、ショールームへの来店など、企業様が検討しやすい窓口を複数ご用意しています。

設備投資として確実な効果を得たい企業様は、ぜひ株式会社OHANAにご相談ください。折板屋根の温度改善と電力コスト削減を両立する最適な断熱・遮熱ソリューションを、責任をもってご提案いたします。

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