お役立ちコラム

遮熱塗料を長持ちさせるコツ!下塗り材の選び方で性能が変わる理由

著者:庄嶋 善則

遮熱塗料を長持ちさせるコツ!下塗り材の選び方で性能が変わる理由

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

遮熱塗料は、夏の猛暑対策や電気代の節約に欠かせない、現代の建物にとって非常に有効な解決作です。しかし、せっかく高性能な塗料を選んでも、「数年で効果が薄れてしまった」という経験はありませんか?

実は、塗料の性能を最大限に引き出し、その遮熱効果を10年~15年と長期間維持するためには、実は「下塗り材」の選び方が非常に重要になります。

今回のお役立ちコラムでは、下塗り材の選択が、なぜ遮熱性能や耐久性を左右するのかをプロの視点から徹底的に解説しますので、参考にしていただければ幸いです。

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そもそも遮熱塗料って何?

そもそも遮熱塗料って何?

遮熱塗料とは、太陽光に含まれる熱線(主に近赤外線)を反射することに特化した特殊な塗料です。この塗料を屋根や外壁に塗ることで、塗膜自体が太陽の熱を吸収しにくくなり、建材の温度上昇を抑えられます。

屋根表面温度の低減

猛烈な暑さとなる夏場、金属製の折板屋根などは太陽光を受けて表面温度が70℃以上にまで上昇することもありますが、遮熱塗装を行うことで、この表面温度を大幅に下げることが可能です。

具体的な実証実験の結果では、遮熱塗料を塗る前と後で比較したところ、屋根の表面温度が約16℃から20℃以上も低下した事例が報告されています。これは、塗料が太陽光の熱の原因となる近赤外線を効果的に反射した結果です。

室内温度の低減

屋根の表面温度が下がると、薄い屋根材を通じて屋内に侵入する熱の量も減少します。これにより、エアコンなどの空調設備がない場合でも、室内温度の上昇が緩和さるでしょう。

実例として、外気温約34℃の環境下で遮熱塗装によって屋根から2m下の天井裏温度が8.0℃低下した事例や、屋根から1m下の屋内温度が、2.0℃低下した事例が確認されています。

これらの効果は、職場環境の改善に直結するだけでなく、空調が効きやすくなるため、冷房の節電にもつながるでしょう。

参考:マイナス20℃以上!?工場・倉庫屋根の遮熱塗装の仕組みと効果とは

下塗り材によって遮熱塗料の性能が変わる理由

遮熱塗料の寿命や性能は、下塗り材の有無や種類によって大きく変わります。主な理由は以下の2点です。

密着性の向上(剥がれ防止)

下塗り材の最も重要な役割は、上に塗る遮熱塗料(上塗り材)と、屋根や外壁などの下地との接着力を高めることです。下塗り材が不十分だと、遮熱塗料の塗膜が下地から剥がれやすくなり、せっかくの遮熱効果も失われてしまいます。特に、遮熱塗料は一般的な塗料に比べて特殊な成分を含むため、下地との相性や密着性を高める専用の下塗り材が必要です。

塗料の吸い込み防止(ムラと性能低下の防止)

屋根材や外壁材は時間が経つと塗料を吸い込みやすい状態になります。この状態で遮熱塗料を直接塗ると、塗料の成分が必要以上に下地に吸い込まれてしまい、塗膜の厚みが均一にならず、結果として設計通りの性能(耐久性や遮熱性)が発揮できなくなるでしょう。

下塗り材は、この下地の吸い込みを均一に抑えることで、上塗り材の性能を安定させる土台の役割を果たします。

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遮熱塗料における下塗り材の選び方

遮熱塗料における下塗り材の選び方

遮熱塗料の耐久性と遮熱性能を最大限に引き出すためには、下塗り材選びが欠かせません。この選択を成功させる鍵は、専門的な知識を持った信頼できる業者と協力することにあります。ですので下塗り材に関して、必ずしも詳しい知識がなくても問題ありませんが、覚えておくと判断しやすくなるでしょう。

下地との相性で選ぶ

下塗り材には、スレート屋根用・金属屋根(ガルバリウム鋼板)用・窯業系サイディングボード用など、塗る素材ごとに適したものが存在します。例えば、錆が発生しやすい金属屋根には、密着性を高めるだけでなく、防錆効果を併せ持つ下塗り材(錆止めプライマー)を選ぶ必要があるでしょう。下地の種類に合わない下塗り材を選ぶと、密着不良を起こし、早期の剥がれの原因となります。

上塗り材(遮熱塗料)のメーカー推奨品を選ぶ

使用する遮熱塗料のメーカーが指定している専用の下塗り材を選ぶことはとても重要です。塗料メーカーは、上塗り材と下塗り材が最も高い密着性と耐久性を発揮するようにセットで開発しています。異なるメーカーや種類のものを組み合わせると、化学的な相性が悪く、本来の耐久年数を待たずに塗膜が剥離してしまうリスクが高まるでしょう。

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信頼できる業者に相談することが重要な理由

遮熱塗装に関する複雑な要素を一般の方が正しく判断し、適切な下塗り材を選ぶのは非常に困難です。そのため、遮熱塗装を成功させ、長持ちさせるためには、信頼できる業者に相談しながら決めることが最も重要になります。

業者に相談するメリット①下地の正確な診断

業者は、建物の築年数や劣化の進み具合、以前の塗装歴などから、下地の状況を正確に診断できます。この診断に基づいて、最適な密着力を発揮する、下塗り材を決めるのが一般的です。

取り扱う遮熱塗料ごとに最適な下塗り材の組み合わせを理解しているため、塗料メーカーの推奨品を確実に選定してくれるでしょう。

業者に相談するメリット②保証の確保

塗装工事の保証は、適正な工程と材料が使われていることも前提となります。業者の提案を参考に適切な下塗り材を選定することで、施工不良によるトラブルを防ぎ、長期的な保証をしっかりと受けられるでしょう。

遮熱塗料の扱いに慣れた業者の主な特徴

遮熱塗料の扱いに慣れた業者の主な特徴

遮熱塗料の扱いに慣れた、経験豊富な業者にはいくつかの明確な特徴があります。これらの特徴を知っておくことで、適切な業者を選び、遮熱塗装の効果を最大限に引き出せるでしょう。

遮熱塗料の施工実績が豊富

遮熱塗料の扱いに慣れた業者の最も顕著な特徴として、遮熱塗料の施工実績が非常に豊富である点が挙げられます。単なる塗装の件数ではなく、遮熱塗料を使った屋根や外壁の工事事例を数多く持ち、様々な建物の種類や劣化状況に対応したノウハウを蓄積しているか、契約前に確認しましょう。

提案力が高い

遮熱塗料の扱いに慣れた業者なら、専門知識に基づいた根拠のある提案を行います。遮熱塗料の反射率・耐久年数・汚れにくさ(低汚染性)といった特性を熟知し、お客様の建物や予算、要望に合わせた最適な塗料を明確な理由とともに提案してくれるでしょう。

施工前の適切な診断

施工前には必ず適切な下地診断を行います。遮熱効果は下地が健全でなければ発揮されないため、地上からだけでなく必ず屋根の上まで上がって、ひび割れや錆、劣化の状況を詳細に目視診断します。

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FAQ|遮熱塗料を長持ちさせるコツについてよくある質問

FAQ|遮熱塗料を長持ちさせるコツについてよくある質問

遮熱塗料は、正しい施工と下塗り材の選定によって性能が大きく変わる特殊な塗料です。ここでは、福岡エリアで実際に寄せられる「遮熱塗料の長寿命化」に関するよくある質問をまとめました。初めて検討される方でも理解しやすい内容になっています。

Q.遮熱塗料だけ塗れば下塗りは省いても大丈夫ですか?

A.結論から言うと「絶対にNG」です。下塗り材は密着性向上・吸い込み止め・遮熱性能の安定に不可欠で、これが不足すると数年で剥がれや性能低下が生じます。

Q.金属屋根とスレート屋根では下塗り材は違いますか?

A.はい、まったく異なります。金属屋根には錆止め効果を持つプライマー、スレート屋根には吸い込みを抑えるシーラーなど、屋根材ごとの専用品を使用します。

Q.メーカー推奨の下塗りを使わないとどうなる?

A.化学的な相性が合わず密着不良を起こすリスクが高まります。遮熱塗料は特に成分が特殊なため「メーカー指定の組み合わせ」が前提です。

Q.遮熱塗料の効果はどれくらい持続しますか?

A.適切な下塗り材と正しい施工で10~15年が一般的です。ただし、屋根面の劣化具合や立地環境(海風・日射量)で前後します。

Q.遮熱塗料に向いていない屋根材はありますか?

A.破断が多い屋根材や下地劣化が著しい場合は、カバー工法を推奨するケースがあります。遮熱塗料を塗る前に、必ず詳細な診断を受けることが大切です。

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遮熱塗料を長持ちさせたいならOHANAへ相談を。最適な下塗り材選定で“後悔しない遮熱工事”を実現

遮熱塗料を長持ちさせたいならOHANAへ相談を。最適な下塗り材選定で“後悔しない遮熱工事”を実現

遮熱塗料は「上塗りの性能だけ」で決まるものではなく、実際には下塗り材の選び方と下地診断の精度が遮熱効果の持続年数を大きく左右します。どれほど高性能な塗料を選んでも、下地の吸い込みが強かったり、密着性が不足したり、素材に合わない下塗りを使用してしまうと、本来の遮熱性能が数年で失われてしまう可能性があります。

おうちのかかりつけ医OHANAでは、屋根材ごとの劣化状況・過去の塗装歴・立地環境を踏まえて「最適な下塗り材の組み合わせ」をご提案しています。遮熱塗装は専門性が高く、メーカー指定のセットを正しく使える業者を選ぶことが、長期的な性能保持につながります。

初めて遮熱塗料を検討する方、過去に遮熱塗装をしたが効果が続かなかった方も、まずはお問い合わせフォーム・メール・お電話での相談やショールームへの来店をご利用ください。現地調査から塗料選定、将来のメンテナンス計画まで一貫してサポートし、建物に最適な“長持ちする遮熱工事”をご提案いたします。

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