お役立ちコラム
アスファルトシングルで屋根カバー|向いている家・向かない家

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
屋根のリフォームをご検討中の皆さま。「アスファルトシングルで屋根カバーをしようか」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
軽量でデザイン性が高く、コストも抑えやすいと注目を集めるアスファルトシングルですが、後悔のないリフォームを実現するためには、その特性をしっかり理解しておくことが重要です。
今回のお役立ちコラムでは、アスファルトシングル材を使った屋根カバー工法について、「どんなメリットがあるのか?」「見過ごせないデメリットはあるのか?」をわかりやすく解説します。
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アスファルトシングルとは?|特徴
アスファルトシングルとは、主に屋根材として使用される建材の一種です。芯材であるガラス繊維にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けて接着したシート状の材料でできています。
アスファルトシングルは、1903年にアメリカで開発されて以来、特に北米で人気のある屋根材です。日本でも、そのデザイン性の高さや軽量性から、輸入住宅や個性的なデザインの住宅、集合住宅などで採用されています。
アスファルトシングルの特徴①軽量性
瓦屋根などと比較して非常に軽いため、建物にかかる負担が少なく、地震に対する耐震性を高めるのに効果的です。
アスファルトシングルの特徴②柔軟性
シート状でカッターなどで容易に加工できるため、ドーム型や複雑な曲面を持つ屋根にも施工が可能です。これにより、設計の自由度が高まります。
アスファルトシングルの特徴③防水・耐久性
アスファルトとガラス繊維の組み合わせにより、高い防水性を持っています。また、柔軟なため、瓦のように割れたり、金属屋根のように錆びたりする心配がありません。
アスファルトシングルの特徴④デザイン性・防音性
表面に施された石粒により、色の濃淡などデザインのバリエーションが豊富で、洋風建築によく似合うでしょう。この石粒がクッション材となり、雨音を軽減する防音性も持ち合わせています。
アスファルトシングルによるカバー工法の費用

| 延床面積(坪) | 屋根面積の目安(㎡) | 費用相場(足場代込み) |
| 20坪 | 約55~65㎡ | 60万円~90万円 |
| 30坪 | 約80~100㎡ | 75万円~110万円 |
| 40坪 | 約105~130㎡ | 90万円~130万円 |
アスファルトシングルを用いた屋根カバー工法の費用相場は、建物の延床面積(坪数)によって異なりますが、一般的には60万円から130万円程度と言われています。環境や高さ、修繕の有無によっても左右されるため、参考程度にお考えください。
カバー工法の費用を左右する要因①屋根の形状と勾配
屋根の形状や勾配(傾き)は、カバー工法の施工コストを大きく左右します。
切妻(きりづま)や片流れなどのシンプルな屋根形状は比較的作業しやすく、材料のロスも少ないため費用を抑えやすい傾向があります。
一方で、寄棟(よせむね)・入母屋(いりもや)・下屋付きの複雑な屋根は、接合部や谷(たに)部分が多く、加工や役物(板金部材)の数量が増えるため、その分の材料費・施工手間が加算されます。
また、勾配が急な屋根(傾斜6寸以上)では、職人の安全を確保するために屋根足場(屋根上の仮設足場)の設置が必要です。これにより、通常の外部足場とは別に5〜10万円前後の追加費用が発生するケースもあります。
さらに、急勾配屋根は雨仕舞(あまじまい=雨水処理)の精度も要求されるため、経験豊富な職人による高精度な施工が不可欠です。形状・勾配は「美観」だけでなく「施工コストと安全性」に直結する要素なのです。
カバー工法の費用を左右する要因②屋根材のグレード
使用する屋根材の種類とグレードによっても、費用は大きく変動します。
たとえば、アスファルトシングルの中でも、標準品と高耐久品では耐用年数や防水性能、遮熱性に差があります。高耐久タイプ(ガラス繊維基材+改質アスファルト使用)は、初期費用こそ高くなりますが、メンテナンスサイクルが長くトータルコストが下がる点が魅力です。
また、福岡のように台風や塩害の影響を受けやすい地域では、SGL(スーパーガルバリウム)鋼板や自然石粒付き金属屋根など、耐食性・耐風性に優れた屋根材が選ばれる傾向にあります。これらは1㎡あたり約10,000〜15,000円が目安で、アスファルトシングル(約7,000〜10,000円/㎡)よりもやや高価ですが、塗装不要で30年以上の耐久性を持つため、長期的には経済的です。
屋根材選びは“見た目と費用”だけでなく、“地域環境への適合性”を考慮することが重要です。
カバー工法の費用を左右する要因③既存屋根の状態
カバー工法は既存屋根を撤去せず上から新しい屋根材を重ねる施工ですが、下地の状態が健全であることが前提条件です。
もし既存の野地板(屋根下地)に腐食・剥がれ・カビ・雨染みが見られる場合、そのまま上から施工すると、新しい屋根材の密着不良や内部結露による劣化を招く恐れがあります。
このような場合は、
- 下地補修(コンパネの張り替えや補強)費用:10,000〜20,000円前後/㎡
- 断熱材やルーフィングの再施工費:数万円〜十数万円
といった追加費用が発生します。さらに劣化が進行している場合は、カバー工法ではなく葺き替えを選択せざるを得ないケースもあります。
そのため、工事前には必ず現地調査で屋根裏・野地板の含水率や強度を確認し、専門業者に「カバーが可能か」「補強が必要か」を診断してもらうことが大切です。
アスファルトシングルの耐用年数
アスファルトシングルを用いた屋根カバー工法において、新しい屋根材としてのアスファルトシングルの耐用年数は、一般的に20年〜30年とされています。
この耐用年数は、既存の屋根材を撤去して新しく葺き替えた場合と基本的に同じです。ただし、実際の寿命は製品のグレードや適切なメンテナンスの有無に大きく左右されます。
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アスファルトシングル(カバー工法)のデメリットや注意点

カバー工法でアスファルトシングルを採用する際の主なデメリットと注意点は、その素材特性と施工方法に起因する耐風性の懸念、および美観に関する問題です。
耐風性の懸念と剥がれやすさ
釘と接着剤(セルフシーラント)を併用して固定しますが、経年劣化により接着剤の効果が弱まると、特に強風や台風時に屋根の隅や軒先からめくれ上がったり、剥がれたりするリスクがあります。一度剥がれてしまうと、そこから雨水が浸入する原因となるため、強風後には定期的な点検と、剥がれた箇所の再接着・補修が必要です。
コケや藻が発生しやすい
アスファルトシングルの表面には、紫外線からアスファルト層を守るための鉱物性の石粒が吹き付けられています。このザラザラした表面と素材の特性上、湿気が溜まりやすく、日当たりの悪い北面などではコケや藻が発生しやすいでしょう。
表面の石粒が剥がれ落ちる
経年劣化や風雨にさらされることで、表面の石粒が徐々に剥がれ落ちてきます。機能上大きな問題ではありませんが、美観を損なうほか、落ちた石粒が雨樋に詰まり、排水不良の原因となる場合もあるでしょう。
アスファルトシングルによるカバー工法が向いている家
アスファルトシングルでのカバー工法は、その素材の特性から、特に以下の条件に当てはまる住宅におすすめです。
既存の屋根材が平坦である場合
既存の屋根がスレート屋根(カラーベスト、コロニアルなど)や金属屋根である場合、カバー工法が非常にスムーズに進むでしょう。アスファルトシングルは柔軟ですが、下地が平坦である方が施工しやすく、高い防水性能を発揮できます。
費用の安さや工期の短さを重視する場合
既存の屋根材を撤去する費用(廃材処分費)がかからないため、葺き替え工事に比べて総コストを大幅に抑えられます。また、工事期間も短く済むため、「なるべく早く、安くリフォームを済ませたい」というニーズに最適です。
屋根の形状が複雑な場合
シート状で柔軟性があり、ハサミやカッターで簡単に加工できるため、曲線や複雑な形状の屋根・谷が多い屋根などにもしっかりフィットし、防水性を確保しやすいという利点があります。
アスファルトシングルによるカバー工法が向いていない家

一方で、アスファルトシングルの特性上、以下のような住宅では採用を避けるか、慎重に検討する必要があります。
強風の影響を強く受ける地域にある場合
アスファルトシングルは軽量で、釘と接着剤で固定されています。そのため台風や強風の頻度が高い地域では、経年劣化によって接着力が弱まった際に、他の屋根材よりも剥がれや、めくれが発生しやすいでしょう。
勾配(傾斜)が非常に緩い屋根の場合
アスファルトシングルの多くは、雨水をスムーズに流すために一定以上の勾配(3.5寸以上など)が必要とされています。勾配が緩すぎる屋根に施工すると、水が溜まりやすくなり、本来の防水性能を発揮できず、雨漏りのリスクが高まるでしょう。
既存屋根の下地が腐食している場合
カバー工法は既存の屋根を残すため、既に雨漏りが発生している場合や、下地の野地板が腐食している場合は向いていません。この場合、カバー工法では根本的な解決にならないため、全ての屋根を撤去して下地から直す「葺き替え工事」が必要です。
アスファルトシングルによるカバー工法に関して、よくある質問と答え|Q&A
アスファルトシングルによるカバー工法に関して、お客様がよく疑問に感じる点についてQ&A形式で解説します。
Q1.カバー工法はどの屋根材の上からでもできますか?
A.基本的に、平らな屋根材(スレート屋根や既存のアスファルトシングルなど)の上から施工可能です。
日本瓦やセメント瓦のような凹凸が大きく厚みのある屋根材の上には、そのままカバー工法をおこなうことはできません。
Q2.コケや藻が発生しやすいと聞きましたが、対策はありますか?
A.メーカーによっては、防藻加工を施した製品を販売しています。
またコケや藻が目立ってきた場合は、専門業者による高圧洗浄や、防藻・防カビ効果のある塗料での再塗装(約15年目安)をおこなうことで、美観と防水機能を維持できるでしょう。
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アスファルトシングルは、軽量で柔軟性が高く、デザイン性にも優れた屋根材として人気があります。スレート屋根など平坦な屋根に適しており、費用を抑えて屋根をリフォームしたい方には最適な選択肢です。特に、複雑な屋根形状にもフィットしやすく、防音性にも優れているため、静かな住環境を求める方にもおすすめできます。
一方で、強風地域や勾配の緩い屋根では剥がれや雨漏りのリスクがあるため、慎重な判断が必要です。下地の腐食が進んでいる場合は、カバー工法よりも葺き替えを検討することが望ましいでしょう。
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